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ミステリー
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[あ] [か] [さ] [た] [な] [は] [ま] [や] [ら] [わ] [作者不明] あ行 あ行の更新日:2008-12-20 赤江 瀑 「獣林寺妖変」(『ニンジンスキーの手』所収)「オイディプスの刃」 赤川 次郎 「ひまつぶしの殺人」《三毛猫ホームズシリーズ》 芥川 龍之介 浅田 次郎 「輪違屋糸里」 我孫 子武丸 「腐蝕の街」「屍蝋の街」「三人のゴーストハンター」「まほろ市の殺人 夏―夏に散る花」 綾辻 行人 「黄昏の囁き」「暗闇の囁き」「十角館の殺人」「黒猫館の殺人」「本格ミステリー館にて」《館シリーズ》「Nightmare Project YAKATA」(綾辻行人監修ゲーム) 鮎川 哲也 《三番館シリーズ》 有栖川 有栖 「マジックミラー」「蝶々がはばたく」「幻想運河」「暗い宿」「絶叫城殺人事件」「海のある奈良に死す」「『ABC』殺人事件」「マレー鉄道の謎」「46番目の密室」「まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る」《火村&アリス(国名)シリーズ》《学生シリーズ》 泡坂 妻夫 「赤島砂上」《亜愛一郎シリーズ》 伊坂 幸太郎 「重力ピエロ」「アヒルと鴨のコインロッカー」 いしい ひさいち 石田 衣良 「池袋ウエストゲートパーク 」 稲垣 足穂 乾 くるみ 「Jの神話」 犬丸 りん 「おじゃる丸」(漫画・アニメ) 岩崎 正吾 「探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望」 Van Dine,S.S. S・S・ヴァン・ダイン 「僧正殺人事件」「カナリア殺人事件」 Winslow,Don ドン・ウィンズロウ 「ストリート・キッズ」「カリフォルニアの炎」 歌野昌午 「死体を買う男」 内田康夫 《浅見光彦シリーズ》 浦賀 和宏 「時の鳥籠」 江戸川 乱歩 「孤島の鬼」「乱歩打明け話」《明智小五郎(少年探偵団)シリーズ》 Ellroy,James ジェイムズ・エルロイ 「血まみれの月」「LAコンフィデンシャル」「キラー・オン・ザ・ロード」「アメリカン・タブロイド」《ロイド・ホプキンズ シリーズ》《LAシリーズ》 逢坂 剛 「百舌の叫ぶ夜」 大倉 崇裕 「無法地帯」 大沢 在昌 《アルバイト探偵シリーズ》《佐久間公シリーズ》 太田 忠司 「Jの少女たち」《狩野俊介シリーズ》《霞田志郎シリーズ》 岡田 鯱彦 『岡田鯱彦名作選 噴火口上の殺人』 小川 勝己 「彼岸の奴隷」 小野 不由美 「屍鬼」 か行 か行の更新日:2008-12-20 笠井潔 「オイディプス症候群」「哲学者の密室」「サマー・アポカリプス」「群衆の悪魔」《矢吹駆シリーズ》 風間一輝 霞 流一 「スイカの脅迫状」(『ミステリーアンソロジー 誘拐』所収)「ウサギの乱」 カプコン 「逆転裁判」(ゲーム) 北方 謙三 《ブラディ・ドールシリーズ》《約束の街シリーズ》 北川 歩実 「僕を殺した女」「お喋り鳥の呪縛」 北森 鴻 「旅人の真実」(『桜宵』所収) 木下 さくら 「魔探偵ロキ」(漫画) 木原 敏江 「摩利と新吾」(漫画) 京極 夏彦 「姑獲女の夏」「鉄鼠の檻」「陰摩羅鬼の瑕」「薔薇十字探偵の慨然」《京極堂シリーズ》 霧舎 巧 《あかずの扉研究会シリーズ》 Queen,Ellery エラリー・クイーン 《国名シリーズ》 Cook,Thomas H. トマス・H・クック 「闇をつかむ男」 倉阪 鬼一郎 倉知 淳 「まほろ市の殺人 春―無節操な死人」「星降り山荘の殺人」「壺中の天国」《猫丸先輩の事件簿シリーズ》 Christie,Agatha アガサ・クリスティー 「ヒッコリー・ロードの殺人」「そして誰もいなくなった」《名探偵ポワロシリーズ》 栗本 薫 「魔界水滸伝」 Crais,Robert ロバート・クレイス 《探偵エルヴィス・コールシリーズ》 黒川 博行 「疫病神」「国境」「二度のお別れ」「雨に殺せば」「八号古墳に消えて」「暗礁」「蒼煌」 黒崎 緑 《しゃべくり探偵シリーズ》 古 龍 「多情剣客無情剣」 古泉 迦十 「火蛾」 幸田 真音 「eの悲劇―IT革命の光と影」 Coben,Harlan ハーラン・コーベン 「カムバック・ヒーロー」「Darkest Fear」(洋書)「Gone for Good」(洋書)《マイロン・ボライターシリーズ》 五條 瑛 「スノウ・グッピー」「バラの行方」「断鎖 Escape」「3way waltz」《仲上所長シリーズ》《鉱物シリーズ》 古処 誠二 「UNKNOWN」「未完成」「少年たちの密室」 Connolly,John ジョン・コナリー 「死せるものすべてに」 Connelly,Michael マイクル・コナリー 「ザ・ポエット」 小林 泰三 近藤 史恵 「ガーデン」《歌舞伎シリーズ》 今野 敏 《東京ベイエリア分署 安積警部補シリーズ》《STシリーズ》 さ行 さ行の更新日:2009-06-20 坂木 司 「青空の卵」 佐久間 智代 「Lovely Style3」(漫画) 佐々木 譲 「愚か者の盟約」 佐々木 倫子 「動物のお医者さん」(漫画) 佐藤 友哉 「クリスマス・テロル」 佐野 洋 「偽りの肌」「指の時代」 篠田 真由美 「翡翠の城」「原罪の庭」「未明の家」「センティメンタル・ブルー」《建築探偵シリーズ》 柴田 よしき 「聖なる黒夜」「消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京」「月神の浅き夢」《村上緑子(RIKO)シリーズ》 島田 荘司 「占星術殺人事件」「異邦の騎士」「竜臥亭事件」「御手洗潔のメロディ」「数字 錠」「水晶のピラミッド」「眩暈」「ロシア幽霊軍艦事件」「魔神の遊戯」「御手洗潔のダンス」「最後のディナー」「伊根の龍神」「セント・ニコラスの、ダ イヤモンドの靴」「石岡和己攻略本」「ネジ式ザゼツキー」「疾走する死者」(『御手洗潔の挨拶』所収)「紫電改研究保存会」(『御手洗潔の挨拶』所収) 「糸ノコとジグザグ」(『毒を売る女』所収)「本格ミステリー館にて」「摩天楼の怪人」《御手洗潔シリーズ》 島田 荘司 (編集) 『21世紀本格―書下ろしアンソロジー』『御手洗パロディ・サイト事件』 清水 義範 「CM殺人事件~躁鬱探偵コンビの事件簿2~」「W殺人事件~躁鬱探偵コンビの事件簿6~」《躁鬱探偵コンビの事件簿シリーズ》 殊能 将之 「黒い仏」「美濃牛」「ハサミ男」「樒/榁」 George,Elizabeth エリザベス・ジョージ 《リンリー警部シリーズ》 城平 京 「スパイラル ~推理の絆~」《スパイラルシリーズ》 新城 カズマ 《浪漫探偵・朱月宵三郎シリーズ》 新堂 冬樹 「カリスマ」「ろくでなし」「無間地獄」 真保 裕一 「奪取」 図子 慧 鈴木 光司 「リング」 Stout,Rex レックス・スタウト 《ネロ・ウルフシリーズ》 清涼院 流水 「彩紋家事件」「秘密室ボン」《JDCシリーズ》 Sayers,Dorothy Leigh ドロシー・L・セイヤーズ 「雲なす証言」「因業じじいの遺言」(『顔のない男』所収)「ナイン・テイラーズ」「誰の死体?」《ピーター卿の事件簿シリーズ》 蘇部 健一 「六枚のとんかつ」「木乃伊男」 た行 た行の更新日:2008-12-20 高木 彬光 「わが一高時代の犯罪」《神津恭介シリーズ》 高階 良子 「ドクターGの島」(漫画)「真珠色の仮面」(漫画) 高里 椎奈 「銀の檻を溶かして」《薬屋探偵妖綺談シリーズ》 高田 崇史 「東照宮の怨」「試験に出ないパズル」《QEDシリーズ》《千葉千波の事件日記シリーズ》 高野 和明 「13階段」 高橋 克彦 「ゴッホ殺人事件」 高村 薫 「晴子情歌」「李歐」「わが手に拳銃を」「レディ・ジョーカー」「マークスの山」「照柿」 竹本 健治 「ウロボロスの偽書」「狂い壁狂い窓」「定本ゲーム殺人事件」「ウロボロスの基礎論」 日明 恩 「それでも、警官は微笑う」「鎮火報」 司 凍季 《一尺屋遙シリーズ》 柄刀 一 「サタンの僧院」「幽霊船が消えるまで」「殺意は砂糖の右側に」《天地龍之介シリーズ》 筒井 康隆 「ロートレック荘事件」 テレビ朝日 「TRICK」(テレビドラマ)「TRICK-劇場版2-」(映画) Doyle,Sir Arthur Conan アーサー・コナン・ドイル 《名探偵ホームズシリーズ》 Dostoevskii,Fedor Mikhailovich ドストエフスキー 「カラマーゾフの兄弟」 富永 太郎 な行 な行の更新日:2008-12-20 中井 英夫 「虚無への供物」「とらんぷ譚」 夏 緑 《続少年探偵彼方シリーズ》(漫画) 西風 隆介 《神の系譜シリーズ》 鳴海 章 《ゼロシリーズ》 西尾 維新 「クビツリハイスクール」「クビシメロマンチスト」 西澤 保彦 「依存」《匠千暁シリーズ》 西村 京太郎 「特急『白鳥』十四時間」《十津川警部補シリーズ》 貫井 徳郎 「鬼流殺生祭」「妖奇切断譜」「慟哭」《症候群シリーズ》 Norfolk,Lawrence ローレンス・ノーフォーク 「ジョン・ランプリエールの辞書」 乃南 アサ 「殺意・鬼哭」「涙」 法月 綸太郎 「法月綸太郎の功績」《法月綸太郎シリーズ》 は行 は行の更新日:2008-12-20 萩原 朔太郎 橋本 治 『蓮と刀』 馳 星周 「不夜城」「鎮魂歌」「虚の王」「雪月夜」「ダーク・ムーン」「夜光虫」 畠中 恵 「しゃばけ」 服部 まゆみ 「この闇と光」 花村 萬月 「猫の息子」《王国物語シリーズ》 はやみね かおる 《名探偵夢水清四郎事件ノートシリーズ》 原 りょう 《私立探偵沢崎シリーズ》 Peters,Ellis エリス・ピーターズ 「聖女の遺骨求む」「修道士の頭巾」「ハルイン修道士の告白」「死を呼ぶ婚礼」「氷のなかの処女」「憎しみの巡礼」《修道士カドフェルシリーズ》 東川 篤哉 「学ばない探偵たちの学園」 東野 圭吾 「鳥人計画」「密室宣言」「探偵ガリレオ」 東山 彰良 「ワイルド・サイドを歩け」 氷川 透 「人魚とミノタウロス」 樋口 明雄 「狼は瞑らない」 平岩 弓枝 「犬のいる窓」 Hill, Reginald レジナルド・ヒル 《ダルジール&パスコーシリーズ》 Hildick, Edmund Wallace エドモンド・ウォラス・ヒルディック 《マガーク少年探偵団リーズ》 Ferrars,Elizabeth エリザベス・フェラーズ 《トビー&ジョージシリーズ》 福井 晴敏 「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「川の深さは」 藤木 稟 「上海幻夜 七色の万華鏡篇」《朱雀十五シリーズ》 椹野 道流 《鬼籍通覧(法医学教室奇談)シリーズ》 藤原 伊織 「テロリストのパラソル」「ひまわりの祝祭」 Francis,Dick ディック・フランシス 「混戦」《競馬シリーズ》 Proust, Marcel マルセル・プルースト 「失われた時を求めて」 Hall,Parnell パーネル・ホール 「絞殺魔に会いたい」「脚本家はしんどい」《スタンリー・ヘイスティングズシリーズ》 Poe,Edgar Allan エドガー・アラン・ポー 「モルグ街の殺人事件」 ま行 ま行の更新日:2008-12-20 Martin,David Lozell デイヴィッド・マーティン 「死にいたる愛」 舞城 王太郎 「煙か土か食い物」「暗闇の中で子供」「熊の場所」「鼻クソご飯」「世界は密室でできている」「九十九十九」《奈津川家シリーズ》 牧野 修 「三人のゴーストハンター」 松岡 弘一 「鳥肌」 松浪 和夫 麻耶 雄嵩 「痾」「あいにくの雨で」「交換殺人」(『21世紀本格』収録)「まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事」「木製の王子」《メルカトル鮎の事件簿シリーズ》《名探偵木更津悠也シリーズ》 三津田 信三 「ホラー作家の棲む家」「作者不詳 ミステリ作家の読む本」「蛇棺葬」 宮部 みゆき 「今夜は眠れない」「夢にも思わない」「魔術はささやく」《緒方雅男&島崎俊彦シリーズ》 紫式部 「源氏物語」 森 博嗣 「女王の百年密室」《犀川&萌絵シリーズ》《Vシリーズ》《女王シリーズ》 森 雅裕 「モーツァルトは子守唄を歌わない」 や行 や行の更新日:2008-12-20 山村 美紗 「マラッカの海に消えた」 ゆうき まさみ 「機動警察パトレイバー」(漫画) 夢野 久作 「ドグラ・マグラ」「少女地獄」 横溝 正史 「悪魔が来りて笛を吹く」「金田一耕助の冒険」(映画)「犬神家の一族」《金田一耕助の事件簿シリーズ》 横山 秀夫 「第三の時効」「影踏み」《D県警シリーズ》 吉村 達也 《志垣警部+和久井刑事シリーズ》 ら行 ら行の更新日:2008-12-20 わ行 わ行の更新日:2008-12-20 作者不明 作者不明の更新日:2008-12-20 「文藝別冊 江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団」 ▲PAGETOP 今日: - 昨日: - 合計: -
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2012年9月20日 Index 2002年、ミステリの売り上げに占める日本作品の割合は1.1% 日本ミステリの翻訳の急増 人気・評価の高い作品は? 最も多く作品が翻訳されている作家は? 主なミステリ作家の翻訳状況翻訳書が10点以上出ている作家 その他の作家 旧作の翻訳は?横溝正史とその他の探偵作家 松本清張と赤川次郎 その他 2002年、ミステリの売り上げに占める日本作品の割合は1.1% 日本の推理小説の韓国での翻訳出版は1960年代に始まり、1970年代~80年代には松本清張や森村誠一、梶山季之の作品が人気を集めた。そして1990年代には島田荘司の『占星術殺人事件』や綾辻行人の館シリーズ(6作目まで)、赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズ、大沢在昌の『相続人TOMOKO』および新宿鮫シリーズ(4作目まで)、桐野夏生の『顔に降りかかる雨』、『OUT』、高村薫の『マークスの山』、『照柿』、森博嗣のS&Mシリーズの第3作『笑わない数学者』などが翻訳出版されたりしたが、英米のミステリと比べれば翻訳出版数はあまり多くなく、韓国における日本の推理小説の存在感はまだそれほど大きくなかったようである。韓国大手の書店チェーン教保文庫のデータによれば、教保文庫の2002年のミステリ小説の売り上げは英米の作品が86パーセント、韓国の国産作品が7パーセントを占めており、売り上げに占める日本の作品の割合は1.1パーセントに過ぎなかった(参照:中央日報2012年6月19日「国別に楽しむ推理小説」※リンク先韓国語)。 日本ミステリの翻訳の急増 日本ミステリの翻訳出版数が急増するのは2006年・2007年ごろからである。韓国推理作家協会が年間のミステリ出版点数を2006年から記録しているので、元言語別のデータを見てみよう。 韓国におけるミステリの年間出版点数(韓国推理作家協会『季刊ミステリ』34号[2011年冬号]より) 英語圏 日本 韓国 その他 合計 2006年度 77 32 20 18 147 2007年度 111 72 17 35 235 2008年度 103 96 27 41 267 2009年度 125 98 38 33 294 2010年度 113 125 32 32 302 2011年度 90 95 44 49 278 ※毎年末に刊行の『季刊ミステリ』冬号にデータが掲載されるため、集計期間はそれぞれ前年12月~当年11月である。 ※広義のミステリ。また、復刊や新訳も含まれる。 これを見ると、まずミステリの出版点数自体が2006年以降急増していることが分かる(残念ながらそれ以前のデータがないので、この「急増」が正確にいつ始まったのかは分からない)。2006年におよそ150点だった出版点数が3年後の2009年には年間約300点と倍になっている。その中でも特に伸びが見られるのは日本ミステリの出版点数である。2006年に韓国で翻訳出版された日本ミステリは32点だったが、それが翌年には72点と倍以上になり、そしてその翌年には100点近くに達している。 いくら日本ミステリの翻訳出版数が伸びているとはいえ、それでも韓国では英語圏のミステリの翻訳出版数の方が多い――と、少し前までは説明していたのだが、つい最近になってやっと2010年と2011年のデータを手に入れたところ、ついに2010年には日本ミステリの翻訳出版数が英語圏ミステリの翻訳出版数を上回ったということが分かった。もっともそんなに大差がついているわけではないので、韓国では英語圏と日本のミステリの翻訳出版数が均衡していて、どちらもだいたい年間100点ほど出版される、とここ数年の傾向をまとめてもいいだろう。 気になるのは、2006年以来上昇傾向にあったミステリ全体の出版点数が2011年に減少に転じていることである。英語圏ミステリも日本ミステリも出版数が減少している。これは一時的なものなのか、それともこのまま減少の傾向が続いてしまうのか、気になるところである。全体的な減少の中で非英語圏ミステリの翻訳出版数が増加しているが、これは北欧やドイツのミステリの翻訳出版が増えているためである。 韓国の国産ミステリの割合は毎年10パーセント台である。1980年代初頭から1990年代初頭にかけて、韓国ではキム・ソンジョン(金聖鍾)を筆頭とする国内作家が人気を集め、国産ミステリが比較的好調な時期が続いた。それがアジア通貨危機(1997年)などによる出版不況で低迷期に入るのが1990年代後半のことである。作品を発表できる機会が少なくなり、新人がデビューするための道も閉ざされ、ミステリ市場における国産作品の存在感は低下していった。有望な新人が出るなどして韓国の国産ミステリが復活の兆しを見せ始めたのはここ数年のことである。 ちなみに韓国では現在、年間600点ほどのペースでライトノベルが出版されている。そのうち、日本のライトノベルの翻訳が占めるのは約530~540点で、残りの約60~70点が韓国の国産ライトノベルである。詳細は「韓国におけるライトノベルの年間出版点数と歴史」参照。 人気・評価の高い作品は? 日本のどの作家の作品が訳され、どの作品の人気・評価が高いのかを知るには、日本ミステリのファンが集う韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」が参考になる。このサイトでは2007年以降、日本ミステリの年間ランキングを決定するためのアンケートを毎年実施している。 韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」の日本ミステリランキング 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 1位 『暗黒館の殺人』綾辻行人、『ZOO』乙一 『贄の夜会』香納諒一 『告白』湊かなえ 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午 『奇想、天を動かす』島田荘司 2位 - 『インシテミル』米澤穂信 『警官の血』佐々木譲 『首無の如き祟るもの』三津田信三 『山魔の如き嗤うもの』三津田信三 3位 『殺戮にいたる病』我孫子武丸 『倒錯のロンド』折原一 『私が殺した少女』原尞 『名探偵の掟』東野圭吾 『カラスの親指』道尾秀介 4位 『OUT』桐野夏生 『GOTH リストカット事件』乙一 『天使のナイフ』薬丸岳 『沈黙の教室』折原一 『密室殺人ゲーム2.0』歌野晶午 5位 『チーム・バチスタの栄光』海堂尊 『楽園』宮部みゆき 『生ける屍の死』山口雅也 『冤罪者』折原一 『追想五断章』米澤穂信 6位以下の作品は以前に「こちら」でまとめました。 こうして見ると、日本の最新の話題作が軒並み翻訳されていることが分かる。 最も多く作品が翻訳されている作家は? ランキングを見るだけでは分からないが、21世紀以降の日本ミステリの翻訳出版ブームで最も多く作品が翻訳されているのは東野圭吾と宮部みゆきだろう。東野圭吾は1999年に『秘密』が翻訳されたのが最初で、以来2011年末までに約50点の翻訳書が出ている。特に2007年から2009年にかけては年間平均9点というペースで翻訳書が出版されていた。東野圭吾の代表作の一つである『白夜行』が日本より早く韓国で映画化されたということにその人気が伺える。ほかに『容疑者Xの献身』も韓国で映画化の予定である(2012年10月公開予定)。宮部みゆきは2000年に『火車』が翻訳されたのが最初で、2011年末までに約40点の翻訳書が出版された。『火車』は韓国で映画化されている。なお韓国では東野圭吾は「ヒ先生」、宮部みゆきは「ミミ女史」という愛称で呼ばれることもある(一応説明しておくと、「ミ」ヤベ・「ミ」ユキのようにイニシャルを取っているわけである)。韓国のミステリファンの方に聞いてみたところ、この種の愛称で呼ばれるのは今のところこの二人だけだそうである。 ミステリ作品の割合はそれほど多くないが、恩田陸も2005年に『夜のピクニック』が訳されて以来、40点ほどの翻訳書が出ている。その人気のほどは、2001年にデビューした韓国のファンタジー作家のチョ・ソニ(조선희)が近年、「韓国の恩田陸」と呼ばれるていることにも伺える。「韓国の恩田陸」という呼び方は今では出版社も使っているが、最初に使い出したのが読者たちなのか、それともそもそも出版社側が使い始めたものなのかは分からない。韓国にはほかに、「韓国の東野圭吾を夢見る若い作家の誕生!」という売り文句でデビューしたヤン・ジヒョン(양지현、1983年生)という作家もいるが、2010年のデビュー作『記憶は眠らない』以降、新作は刊行されていない。「韓国の宮部みゆき」と呼ばれている作家はいないようである。 主なミステリ作家の翻訳状況 2011年に韓国で出版された日本ミステリで、ファンの間で最も高い評価を得たのは島田荘司の『奇想、天を動かす』だった(上で示したランキング参照)。なおこの作品は、2011年に韓国で出版された全ミステリ小説を対象とするランキングでも1位に輝いている。 韓国のミステリ情報サイト「ハウミステリ」(How Mystery)のミステリランキング 順位 タイトル 作者 国 年 1位 奇想、天を動かす 島田荘司 日本 1989年 2位 死んだギャレ氏 ジョルジュ・シムノン ベルギー 1931年 ラスト・チャイルド ジョン・ハート アメリカ 2009年 4位 パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー カナダ 2009年 5位 精神自殺(*仮) ト・ジンギ(都振棋) 韓国 2011年 6位 フランス白粉の謎 エラリー・クイーン アメリカ 1930年 7位 山魔の如き嗤うもの 三津田信三 日本 2008年 8位 白雪姫には死んでもらう(*仮) ネレ・ノイハウス ドイツ 2010年 9位 弁護側の証人 小泉喜美子 日本 1963年 戻り川心中 連城三紀彦 日本 1980年 シャーロック・ホームズのライヴァルたち チョン・テウォン編訳 英米 - 5位:도진기『정신자살』(闇の弁護士シリーズ第3作。本格推理小説) 8位:Nele Neuhaus, Schneewittchen muss sterben (酒寄進一氏の翻訳で東京創元社より邦訳予定。『白雪姫には死んでもらう』は酒寄氏による仮題) 12位以下の作品は以前に「こちら」でまとめました。 島田荘司は中国語圏で高い評価を受け、台湾でも中国でも作品が軒並み翻訳されている。一方で、実は韓国ではまだあまり翻訳が進んでいない。1990年代に『占星術殺人事件』が『顔のない時間』、『アゾート』、そして原題通りの『占星術殺人事件』とタイトルを変えて三度刊行されていたというのは「韓国ミステリ史 第四章」で述べた。その後、2006年に『占星術殺人事件』が新訳で刊行され、2007年に『魔神の遊戯』、2008年に『龍臥亭事件』、2009年に『斜め屋敷の犯罪』、2010年に『異邦の騎士』が翻訳され、それに続く6作目の翻訳紹介作として2011年2月に刊行されたのが『奇想、天を動かす』である。この作品の評価が高かったこともあってか、その後島田荘司作品は2012年9月現在までにさらに5作品が翻訳出版されている。 翻訳書が10点以上出ている作家 さて、そのほかの作家の翻訳状況だが、挙げていけばきりがないので、翻訳書が10点以上出版されている作家をまず見てみよう(ここでは近年の翻訳ブームについて記述しているので、主に1990年代までに翻訳され、その後はほとんど翻訳されていない作家[たとえば森村誠一や西村京太郎、笹沢左保ら]については言及しない)。 綾辻行人、有栖川有栖、折原一はそれぞれ翻訳書が10点ずつ出ている。 綾辻行人の作品は、まず1997年に《館シリーズ》の最初の6作品(十角館、水車館、迷路館、人形館、時計館、黒猫館)が翻訳刊行されたが、売れ行きが振るわずすぐに絶版になってしまった。しかし数年経つとミステリマニアの口コミで評判が広まっていく。2005年に『十角館の殺人』と『時計館の殺人』が復刊され、2007年にはシリーズ第7作『暗黒館の殺人』が翻訳された。《館シリーズ》はその後、2011年1月に『迷路館の殺人』、2012年3月に『水車館の殺人』が新訳で刊行されたが、『人形館の殺人』と『黒猫館の殺人』についてはまだ入手不可が続いている。シリーズ第8作『びっくり館の殺人』は訳されていないが、最新のシリーズ第9作『奇面館の殺人』は2012年内には翻訳刊行される予定である。また、『黒猫館の殺人』の復刊(新訳?)と《囁きシリーズ》の第1作『緋色の囁き』の翻訳出版も予告されている。《館シリーズ》以外では『霧越邸殺人事件』、『殺人方程式』、『Another』が翻訳されている。 有栖川有栖はまず2007年に学生アリスシリーズの『月光ゲーム』が翻訳されている。同シリーズはその後、2008年に『孤島パズル』、2010年に『双頭の悪魔』が訳された。作家アリスシリーズでは、2008年に短編集『白い兎が逃げる』、2009年に短編集『絶叫城殺人事件』と『46番目の密室』、2011年に『朱色の研究』、2012年に『ダリの繭』が訳されている。またノンシリーズ作品では2010年に『山伏地蔵坊の放浪』、2011年に『虹果て村の秘密』が訳された。 折原一は理論社のヤングアダルト向けレーベル《ミステリーYA!》から出た『タイムカプセル』が2008年に翻訳されたのが最初で、その後同年に『倒錯のロンド』、2009年に『行方不明者』、『倒錯の死角』、2010年に『冤罪者』、『失踪者』、『逃亡者』、『沈黙の教室』、2011年に『異人たちの館』、2012年に『倒錯の帰結』が訳されている。 歌野晶午の翻訳は2010年以降急増した。現在までに15点の翻訳書が出ているが、内訳は2005年が1点、2010年以降が14点である。まず2005年に『葉桜の季節に君を想うということ』が翻訳出版された。そして2010年に順に『死体を買う男』、『そして名探偵は生まれた』、『女王様と私』、『密室殺人ゲーム王手飛車取り』、『ハッピーエンドにさよならを』、2011年に順に『密室殺人ゲーム2.0』、『魔王城殺人事件』、『長い家の殺人』、『白い家の殺人』、『世界の終わり、あるいは始まり』、『動く家の殺人』、2012年に順に『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』、『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』、『密室殺人ゲーム・マニアックス』が訳された。 京極夏彦は翻訳書が12点出ている。2000年、百鬼夜行シリーズのサイドストーリー集である『百鬼夜行 陰』がなぜが最初に翻訳刊行された。その後同シリーズは、2004年に『姑獲鳥の夏』、2005年に『魍魎の匣』、2006年に『狂骨の夢』、2007年にサイドストーリー集『百器徒然袋 雨』、2008年にサイドストーリー集『百器徒然袋 風』、2010年に『鉄鼠の檻』が訳された。また、2009年に『巷説百物語』、2010年に『嗤う伊右衛門』、2011年に『続巷説百物語』、『死ねばいいのに』、『厭な小説』が訳されている。 道尾秀介は翻訳書が11点出ている。2008年にまず『シャドウ』が訳され、続いて2009年に『向日葵の咲かない夏』、2010年に『片眼の猿』、『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『ソロモンの犬』、2011年に『月と蟹』、『カラスの親指』、『カササギたちの四季』、2012年に『球体の蛇』、『水の柩』が訳された。真備シリーズは『背の眼』の漫画版(全3巻)が2010年に翻訳されているが、小説版は翻訳されていない。 非ミステリ作品も多いが、貴志祐介は翻訳書が10点出ている。2003年に『天使の囀り』(2003年版は上下巻、2007年に1冊にして復刊)が訳され、2004年に『黒い家』、『青の炎』、2006年に『硝子のハンマー』、2009年に『新世界より』、『十三番目の人格 ISOLA』、『クリムゾンの迷宮』、2010年に『狐火の家』、2011年7月に『悪の教典』、2012年7月に『ダークゾーン』が訳された。2011年10月と2012年8月には韓国で貴志祐介のサイン会も行われている。 伊坂幸太郎は翻訳書が20点出ている。2005年に『チルドレン』が訳され、2006年に『ラッシュライフ』、『死神の精度』、『重力ピエロ』、『終末のフール』、『魔王』、2007年に『陽気なギャングが地球を回す』、『砂漠』、『フィッシュストーリー』、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『陽気なギャングの日常と襲撃』、2008年に『ゴールデンスランバー』、2009年に『モダンタイムス』、『オーデュボンの祈り』、『グラスホッパー』、2010年に『SOSの猿』、『あるキング』、2011年に『バイバイ、ブラックバード』、『マリアビートル』、『オー! ファーザー』が訳された。日本で単行本化された作品で韓国で翻訳出版されていないのは2012年刊行の『PK』と『夜の国のクーパー』だけである。 松本清張と赤川次郎についてはのちほど扱う。 その他の作家 まず、翻訳書が7点~9点ほど出ている作家を目についた限りで挙げていく。 おそらくは日本国内の『謎解きはディナーのあとで』ブーム、東川篤哉ブームが伝わったのだろう。東川篤哉はこの1年半ほどで一挙に9作が翻訳されている。最初の翻訳は2011年4月の『館島』。2011年5月に『謎解きはディナーのあとで』が訳され、その後2011年内に『完全犯罪に猫は何匹必要か?』、『密室の鍵貸します』が訳された。2012年になってからは『密室に向かって撃て!』、『放課後はミステリーとともに』、『はやく名探偵になりたい』、『もう誘拐なんてしない』、『殺意は必ず三度ある』と、すでに5点が翻訳出版されている。なお、『放課後はミステリーとともに』と『殺意は必ず三度ある』のカスヤナガトによる表紙イラストは韓国でもそのまま使われている。日本のライトノベルは韓国でも同じ表紙で刊行されるが、ミステリで日本と同じ表紙が使われるのは珍しい。 横山秀夫(翻訳書9点)はまず2004年に『半落ち』が訳され、2005年に『クライマーズハイ』、2007年に『臨場』、『ルパンの消息』、『陰の季節』、『動機』、2008年に『真相』、『第三の時効』、2010年に『顔』が訳された。 海堂尊(翻訳書8点)は2007年に『チーム・バチスタの栄光』が訳され、2008年に『ナイチンゲールの沈黙』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『ジーン・ワルツ』、2010年に『螺鈿迷宮』、『医学のたまご』、2012年に『夢見る黄金地球儀』、『モルフェウスの領域』が訳されている。 若竹七海(翻訳書8点)は2007年に『ぼくのミステリな日常』、2008年に『プレゼント』、2009年に『死んでも治らない』、『依頼人は死んだ』、2010年に『ヴィラ・マグノリアの殺人』、『古書店アゼリアの死体』、『猫島ハウスの騒動』、『名探偵は密航中』が訳された。 我孫子武丸(翻訳書7点)はまず2006年に『弥勒の掌』が翻訳され、2007年に『殺戮にいたる病』、2009年から2011年にかけて《人形シリーズ》全4作(『人形はこたつで推理する』、『人形は遠足で推理する』、『人形は眠れない』、『人形はライブハウスで推理する』)、2012年に『探偵映画』が訳されている。なお、『殺戮にいたる病』は韓国では19禁書籍に指定されてしまっている。 貫井徳郎(翻訳書7点)は2008年に『慟哭』が訳され、2009年に『失踪症候群』、『誘拐症候群』、『殺人症候群』、2010年に『愚行録』、2011年に『乱反射』、2012年に『後悔と真実の色』が訳された。 米澤穂信(翻訳書7点)は2007年6月に『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』が訳され、2008年に『インシテミル』、2010年に『儚い羊たちの祝宴』、2011年に『追想五断章』、『犬はどこだ』、2012年に『折れた竜骨』が訳された。古典部シリーズはまだ翻訳されていない。 以下は、ページ作成者の趣味で新本格作家やメフィスト賞作家の翻訳状況について。 法月綸太郎は2010年に『生首に聞いてみろ』が翻訳され、2011年に『怪盗グリフィン、絶体絶命』、2012年に『頼子のために』が翻訳された。麻耶雄嵩は未訳だが、2012年に『貴族探偵』の翻訳刊行が予定されている。 北村薫は2004年に『月の砂漠をさばさばと』が訳され、2006年に『語り女たち』、『スキップ』、2007年に『リセット』、2009年に『ターン』、『紙魚家崩壊』が訳された。山口雅也は2009年に訳された『生ける屍の死』が高い評価を受けたが、訳されているのはこの1冊のみである。倉知淳は2011年に『星降り山荘の殺人』が訳されている。 鮎川哲也賞受賞作家のうち韓国語訳書があるのは芦辺拓、加納朋子、近藤史恵、北森鴻、岸田るり子の5人である。芦辺拓は2007年に『紅楼夢の殺人』が訳された。加納朋子は2008年に『螺旋階段のアリス』、『虹の家のアリス』、2010年に『ガラスの麒麟』、2011年に『掌の中の小鳥』、『少年少女飛行倶楽部』が訳された。近藤史恵は2008年に『凍える島』、2009年に『サクリファイス』、2010年に『賢者はベンチで思索する』が訳された。北森鴻は2012年に『花の下にて春死なむ』、岸田るり子は2008年に『天使の眠り』が訳された。 森博嗣は意外にもあまり翻訳されていない。1996年にS&Mシリーズの第三作『笑わない数学者』が翻訳され、その後2005年にシリーズ第一作の『すべてがFになる』が翻訳されたが、それ以降シリーズの紹介は進んでいない。ほかに訳されているのは、『STAR EGG 星の玉子さま』、『少し変わった子あります』、『探偵伯爵と僕』である。 メフィスト賞受賞作で『すべてがFになる』以外に翻訳されているのは、殊能将之『ハサミ男』、舞城王太郎『煙か土か食い物』、佐藤友哉『フリッカー式』、西尾維新『クビキリサイクル』、北山猛邦『『クロック城』殺人事件』、辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』、森山赳志『黙過の代償』である。第33回受賞作の森山赳志『黙過の代償』は日韓同時刊行だった。ほかに、清涼院流水『コズミック』が2012年中に翻訳刊行の予定である。 受賞作を含むメフィスト賞作家の全翻訳状況は「こちら」でまとめた。 旧作の翻訳は? 横溝正史とその他の探偵作家 翻訳されるのは比較的新しい作品が多く、1970年代以前の作品の翻訳は毎年数えるほどである。そんな中で、横溝正史の金田一耕助シリーズは韓国で異例の人気を得ている。エキサイトニュースの記事「韓国で今、横溝正史がヒットするワケ」(2008年10月17日)によれば、韓国では漫画『金田一少年の事件簿』の人気が先にあって、その結果「金田一耕助って誰?」ということで横溝人気に火がついたのだという。同記事によると、『犬神家の一族』は韓国では発売から1か月半で1万6000部を販売している。『犬神家の一族』発売の1か月後に刊行されたジャンル小説誌『ファンタスティーク』18号(2008年10月号)では横溝正史特集が組まれている。2005年から2012年9月現在までに、韓国・時空社から翻訳出版された金田一耕助シリーズ作品は順に『獄門島』、『八つ墓村』、『悪魔の手毬唄』、『犬神家の一族』、『悪魔が来りて笛を吹く』、『夜歩く』、『女王蜂』、『三つ首塔』、『本陣殺人事件』(「車井戸はなぜ軋る」、「黒猫亭事件」併録)の9点である。 江戸川乱歩の作品は中国では海賊版も含めれば軒並み翻訳されており、紹介が遅れていた台湾でも2010年から2012年にかけて島崎博氏監修の全13巻の《江戸川乱歩作品集》が刊行された。一方、韓国では2008年から2009年にかけてちくま文庫の『江戸川乱歩全短篇』(全3巻)が翻訳されているというのは乱歩ファンとして嬉しいが、ほかに韓国で出ているのは長編『孤島の鬼』および、『陰獣』を表題作とする短編集(「陰獣」+新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』に収録の9編)ぐらいである。 2005年には小栗虫太郎『黒死館殺人事件』が翻訳され、2011年には新訳版も出た。2008年には夢野久作『ドグラ・マグラ』が翻訳されている。三大奇書の残りの1冊である中井英夫『虚無への供物』は2009年に翻訳された。なお、四冊目の奇書とされる竹本健治『匣の中の失楽』は、韓国推理作家協会の理事などを務めたミステリ評論家・翻訳家のチョン・テウォン(鄭泰原、1954-2011)氏による翻訳が完成しているらしく、数年前には出版が予告されていたが、いまだに出版されていない。 夢野久作はほかに、2011年に『少女地獄』が出ている。収録作は角川文庫の『少女地獄』と同じである。ほかに戦前の探偵作家では、2009年に小酒井不木の短編集『恋愛曲線』、2010年に岡本綺堂の『半七捕物帳』、2012年に甲賀三郎の短編集『血液型殺人事件』が出ている。 以前に作成した「韓国語に翻訳された日本の探偵作家の作品一覧」も参照のこと。 松本清張と赤川次郎 松本清張は1970年代~80年代にはよく訳されたが、近年では代表作しか入手できない状態が続いていた。2012年2月からは推理小説の出版社ブックス・フィアーと歴史小説の出版社モビーディックが手を組み、松本清張の著作を翻訳刊行している。両社で計30点ほどが出版される予定である(2012年9月までで既刊5点)。 赤川次郎の作品は近年多く刊行されているが、どれが復刊でどれが新訳でどれが初訳なのかは未調査。2010年だけでも三毛猫ホームズシリーズの長編第1作~第7作(『三毛猫ホームズの推理』、『三毛猫ホームズの追跡』、『三毛猫ホームズの怪談』、『三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソディ)』、『三毛猫ホームズの駈落ち』、『三毛猫ホームズの恐怖館』、『三毛猫ホームズの騎士道』)、早川一家シリーズの全3作(『ひまつぶしの殺人』、『やりすごした殺人』、『とりあえずの殺人』)および、『悪妻に捧げるレクイエム』、『マリオネットの罠』、『上役のいない月曜日』の計13点が出版されている。 2011年には『夜会』が刊行されている。2012年には、日本でテレビドラマ『三毛猫ホームズの推理』(4月~6月)が放送されるのに合わせたものか、2012年3月から6月にかけて、2010年に刊行された三毛猫ホームズシリーズの7点が新装版で刊行され(推理、追跡、怪談、狂死曲(ラプソディ)、駈落ち、恐怖館、騎士道)、さらに短編集の『三毛猫ホームズの運動会』、『三毛猫ホームズのびっくり箱』、『三毛猫ホームズのクリスマス』が刊行された。また、2012年8月には杉原爽香シリーズの『若草色のポシェット』、『群青色のカンバス』が出ている。 その他 2010年には鮎川哲也『りら荘事件』が翻訳されている。鮎川哲也の韓国語訳書は今のところこの1点のみである。また2011年には、日本で2009年に復刊されて話題を集めたことが影響したのか、小泉喜美子の『弁護側の証人』が訳されている。泡坂妻夫は2010年に『亜愛一郎の狼狽』、2012年に『亜愛一郎の転倒』が訳された。連城三紀彦は2011年に初期作の『戻り川心中』と『夕萩心中』が訳されており、ほかに2011年に『美女』、『白光』、2012年に『造花の蜜』が訳されている。 関連記事 韓国ミステリ史第一章 (20世紀初頭~1930年代) 第二章 (1940年代~1960年代) 第三章 (1970年代) 第四章 (1980年代~20世紀末) 第五章 (21世紀) ※未公開 韓国におけるライトノベルの年間出版点数と歴史 (2012年8月4日)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/227.html
2013年7月15日 日本では昨年(2012年)、『東西ミステリーベスト100』の27年ぶりの改訂版が出たが、ドイツ(語圏)でも2002年に「ドイツ語圏ミステリベスト100」のアンケート調査が行われ、その結果が公表されている。先月当サイトで紹介した「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年)」はドイツ語圏作品・翻訳作品を区別しないランキングだったが、このページで紹介する2002年のランキングはドイツ語圏の作品のみを対象にしたものである。 Die 100 besten Deutschen Kriminalromane (ミステリファンサイト「Krimi-Forum」) この2002年のドイツ語圏ミステリベスト100については、ドイツ文学者・翻訳家の福本義憲氏が「ドイツ・ミステリーの忘却装置」(ミステリ同人誌『ROM』117号【非英米ミステリ特集号】、2003年3月、pp.75-78)で紹介しており、同じ記事は現在、福本義憲氏のサイト「ドイツ・ミステリーの館『青猫亭』」で読むことができる(「ドイツミステリの忘却装置」)。 2002年の調査なので当然ながら、2003年以降にデビューしたネレ・ノイハウス、セバスチャン・フィツェック、アンドレア・M・シェンケル、レオニー・スヴァン、ザビーネ・ティースラー、オリヴァー・ペチュ、フェルディナント・フォン・シーラッハらはランキングに入っていない。また、フランク・シェッツィング『深海のYrr(イール)』(2005年ドイツ・ミステリ大賞2位)、アストリット・パプロッタ『死体絵画』(同1位)、フォルカー・クッチャー《ゲレオン・ラート・シリーズ》(2007年~)なども当時はまだ刊行されていない。 Index 邦訳のある作品のみの抜粋 クラシック・ミステリ編(~1985年) 現代ミステリ編(1986年~2002年) 作家別ランキング 邦訳のある作品のみの抜粋 アンケート結果はクラシック・ミステリ編(~1985年)と現代ミステリ編(1986年~2002年)に分けて発表された(「作家別ランキング」では両者は区別されていない)。 クラシック・ミステリ編が30作、現代ミステリ編が69作で、計99作(正確にいえば「ベスト100」ではなく「ベスト99」である)。 そのうち、邦訳があるのは以下の24作。 (書影を一覧したい場合はTogetter「ドイツ語圏ミステリベスト100」をどうぞ) クラシック・ミステリ編(~1985年) 1位 56 フリードリヒ・デュレンマット 1950 『裁判官と死刑執行人』 前川道介訳、『嫌疑』(ハヤカワ・ミステリ、1962年)に収録『判事と死刑執行人』平尾浩三訳、同学社、2012年5月 2位 36 フリードリヒ・デュレンマット 1958 『約束』 前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1960年 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年5月 3位 31 フリードリヒ・デュレンマット 1952 『嫌疑』 前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1962年 / 早川書房《世界ミステリ全集》第12巻、1972年 フリードリヒ・グラウザー 1936 『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件』 種村季弘訳、『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録 5位 30 フリードリヒ・グラウザー 1936 『狂気の王国』 種村季弘訳、作品社、1998年9月 6位 26 ヤーコプ・アルユーニ 1985 『異郷の闇』 渡辺広佐訳、パロル舎、1998年11月 8位 14 パトリック・ジュースキント 1985 『香水 ある人殺しの物語』 池内紀訳、文藝春秋、1988年12月 / 文春文庫、2003年6月 10位 9 エーリヒ・ケストナー 1929 『エーミールと探偵たち』 池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年6月 等 フリードリヒ・グラウザー 1938 『シナ人』 種村季弘訳、『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録 17位 5 フリードリヒ・グラウザー 1938 『砂漠の千里眼』 種村季弘訳、作品社、2000年2月 19位 4 ヘルマン・ヘッセ 1927 『荒野のおおかみ』 高橋健二訳、新潮文庫、1971年 等 フリードリヒ・グラウザー 1937 『クロック商会』 種村季弘訳、作品社、1999年7月 現代ミステリ編(1986年~2002年) 3位 34 ヴォルフ・ハース 1998 『きたれ、甘き死よ』 福本義憲訳、水声社《現代ウィーン・ミステリー・シリーズ》、2001年5月 7位 26 イングリート・ノル 1991 『特技は殺人』 平野卿子訳、集英社文庫、2000年7月 10位 23 イングリート・ノル 1994 『女薬剤師』 平野卿子訳、集英社、1996年9月 12位 17 フランク・シェッツィング 1995 『黒のトイフェル』 北川和代訳、ハヤカワ文庫NV【上下巻】、2009年2月 20位 13 ベルンハルト・シュリンク *注 1987 『ゼルプの裁き』 岩淵達治 他訳、小学館、2002年6月 32位 10 ベルンハルト・シュリンク 1992 『ゼルプの欺瞞』 平野卿子訳、小学館、2002年10月 34位 9 アキフ・ピリンチ 1989 『猫たちの聖夜』 池田香代子訳、早川書房、1994年6月 / ハヤカワ文庫NV、1997年11月 56位 6 アンネ・シャプレ 1998 『カルーソーという悲劇』 平井吉夫訳、創元推理文庫、2007年5月 ペトラ・ハメスファール 1999 『記憶を埋める女』 畔上司訳、学習研究社、2002年11月 64位 5 ヨーゼフ・ハスリンガー 1995 『オペラ座毒ガス殺人事件』 上田浩二 監訳、筑摩書房、1995年11月 フランク・シェッツィング 2000 『沈黙への三日間』 北川和代訳、ハヤカワ文庫NV【上下巻】、2011年3月 ベルンハルト・シュリンク 2001 『ゼルプの殺人』 岩淵達治 他訳、小学館、2003年4月 注:ベルンハルト・シュリンクのゼルプ三部作のうち、第1作の『ゼルプの裁き』のみヴァルター・ポップとの共著 逆に、2012年版『東西ミステリーベスト100』の国内ベスト100(正確にはベスト102)のうち、ドイツ語訳があるのは6作。 5位 宮部みゆき 1992 『火車』 Feuerwagen 6位 松本清張 1958 『点と線』 Spiel mit dem Fahrplan 13位 東野圭吾 2005 『容疑者Xの献身』 Verdächtige Geliebte 43位 桐野夏生 1997 『OUT』 Die Umarmung des Todes 45位 大沢在昌 1991 『毒猿 新宿鮫II』 Der Hai von Shinjuku Rache auf chinesisch 65位 大沢在昌 1990 『新宿鮫』 Der Hai von Shinjuku 35位の江戸川乱歩『陰獣』のドイツ語訳もある?? +旧ベスト100(1985年)のうち新ベスト100に入っておらず、かつドイツ語訳があるもの 旧ベスト100(1985年)のうち新ベスト100に入っておらず、かつドイツ語訳があるもの 旧25位 江戸川乱歩「心理試験」(Der psychologische Test)(江戸川乱歩短編集『Spiegelhölle』に収録) 旧49位 江戸川乱歩「押絵と旅する男」(Der Mann, der mit seinem Reliefbild reiste)(Neff-Anthologie第2巻 世界怪奇小説集『Der Vampyr die besten unheimlichen Geschichten der zeitgenössischen Weltliteratur』に収録、独訳者は岩淵達治) (世界幻想文学アンソロジー『Fantastische Geschichten der Weltliteratur』に収録) 旧66位 高橋克彦『写楽殺人事件』(Auf der Suche nach Sharaku) 旧75位 夏樹静子『Wの悲劇』(Mord am Fujiyama) 旧77位 戸川昌子『大いなる幻影』(Der Hauptschlüssel) クラシック・ミステリ編(~1985年) 18作家30作品 1位 56 フリードリヒ・デュレンマット Der Richter und sein Henker 1950 裁判官と死刑執行人(判事と死刑執行人) 2位 36 フリードリヒ・デュレンマット Das Versprechen 1958 約束 3位 31 フリードリヒ・デュレンマット Der Verdacht 1952 嫌疑 フリードリヒ・グラウザー Wachtmeister Studer 1936 シュルンプ・エルヴィンの殺人事件 5位 30 フリードリヒ・グラウザー Matto regiert 1936 狂気の王国 6位 26 ヤーコプ・アルユーニ Happy Birthday Türke 1985 異郷の闇 7位 16 Jörg Fauser Der Schneemann 1981 8位 14 パトリック・ジュースキント Das Parfum 1985 香水 ある人殺しの物語 9位 12 Ulf Miehe Puma 1976 10位 9 エーリヒ・ケストナー Emil und die Detektive 1929 エーミールと探偵たち フリードリヒ・グラウザー Der Chinese 1938 シナ人 Gisbert Haefs Und oben sitzt ein Rabe 1983 13位 8 フリードリヒ・デュレンマット Justiz 1985 14位 6 テーオドア・フォンターネ Quitt 1890 Richard Hey Ein Mord am Lietzensee 1973 Gert Prokop Wer stiehlt schon Unterschenkel? 1977 17位 5 フリードリヒ・グラウザー Die Fieberkurve 1938 砂漠の千里眼 -キー(ホルスト・ボゼツキー) Einer von uns beiden 1972 19位 4 テーオドア・フォンターネ Unterm Birnbaum 1885 リカルダ・フーフ Der Fall Deruga 1917 ヘルマン・ヘッセ Der Steppenwolf 1927 荒野のおおかみ フリードリヒ・グラウザー Krock Co. 1937 クロック商会 ハンスイェルク・マルティーン Bei Westwind hört man keinen Schuss 1973 -キー(ホルスト・ボゼツキー) Ein Toter führt Regie 1974 Friedhelm Werremeier Ich verkaufe mich exclusiv 1968 Michael Molsner Rote Messe 1973 Alexander Heimann Die Glätterin 1982 Gisbert Haefs Das Doppelgrab in der Provence 1984 Gisbert Haefs Mörder und Marder 1985 Jörg Fauser Das Schlangenmaul 1985 +作家別(18作家) 作家別(18作家) 最高位の高い順 フリードリヒ・デュレンマット 4作 1位『裁判官と死刑執行人』、2位『約束』、3位『嫌疑』、13位 Justiz フリードリヒ・グラウザー 5作 3位『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件』、5位『狂気の王国』、10位『シナ人』、17位『砂漠の千里眼』、19位『クロック商会』 ヤーコプ・アルユーニ 1作 6位『異郷の闇』 (現代ミステリ編にも1作) Jörg Fauser 2作 7位 Der Schneemann、19位 Das Schlangenmaul パトリック・ジュースキント 1作 8位『香水 ある人殺しの物語』 Ulf Miehe 1作 9位 Puma エーリヒ・ケストナー 1作 10位『エーミールと探偵たち』 Gisbert Haefs 3作 10位 Und oben sitzt ein Rabe、19位 Das Doppelgrab in der Provence、19位 Mörder und Marder テーオドア・フォンターネ 2作 14位 Quitt、19位 Unterm Birnbaum Richard Hey 1作 14位 Ein Mord am Lietzensee Gert Prokop 1作 14位 Wer stiehlt schon Unterschenkel? -キー(ホルスト・ボゼツキー) 2作 17位 Einer von uns beiden、19位 Ein Toter führt Regie リカルダ・フーフ 1作 19位 Der Fall Deruga ヘルマン・ヘッセ 1作 19位『荒野のおおかみ』 ハンスイェルク・マルティーン 1作 19位 Bei Westwind hört man keinen Schuss Friedhelm Werremeier 1作 19位 Ich verkaufe mich exclusiv Michael Molsner 1作 19位 Rote Messe Alexander Heimann 1作 19位 Die Glätterin 現代ミステリ編(1986年~2002年) 33作家69作品 1位 49 Horst Eckert Die Zwillingsfalle 2000 2位 43 Horst Eckert Ausgezählt 2001 3位 34 ヴォルフ・ハース Komm, süßer Tod 1998 きたれ、甘き死よ 4位 31 ヴォルフ・ハース Silentium 1999 Horst Eckert Aufgeputscht 1997 6位 27 H.P. Karr / Walter Wehner Rattensommer 1995 7位 26 イングリート・ノル Der Hahn ist tot 1991 特技は殺人 8位 24 Horst Eckert Finstere Seelen 1998 Andreas Izquierdo Schlaflos in Dörresheim 2000 10位 23 イングリート・ノル Die Apothekerin 1994 女薬剤師 11位 22 Doris Gercke Weinschröter, du mußt hängen 1988 12位 17 フランク・シェッツィング Tod und Teufel 1995 黒のトイフェル 13位 16 Andreas Izquierdo Der Saumord 1995 14位 15 Jacques Berndorf Eifel-Blues 1989 Günter Krieger Teufelswerk 1999 Reiner Sowa Ein Bestatter fährt zur Hölle 2000 Patricia Vohwinkel Atemlos Elchtod 2000 18位 14 ヴォルフ・ハース Der Knochenmann 1997 Patricia Vohwinkel Zufällig Elchtod 1999 20位 13 ベルンハルト・シュリンク *注 Selbs Justiz 1987 ゼルプの裁き ヴォルフ・ハース Wie die Tiere 2001 Jacques Berndorf Eifel-Gold 1993 Horst Eckert Annas Erbe 1995 Jacques Berndorf Eifel-Wasser 2001 25位 12 イングリート・ノル Die Häupter meiner Lieben 1993 ペトラ・ハメスファール Der Puppengräber 1999 Niklaus Schmid Bienenfresser 2001 28位 11 ヴォルフ・ハース Auferstehung der Toten 1996 Jacques Berndorf Eifel-Schnee 1996 Andreas Izquierdo Jede Menge Seife 1997 Alfred Komarek Polt muss weinen 1998 32位 10 ベルンハルト・シュリンク Selbs Betrug 1992 ゼルプの欺瞞 Andreas Izquierdo Das Doppeldings 1996 34位 9 アキフ・ピリンチ Felidae 1989 猫たちの聖夜 アンネ・シャプレ Wasser zu Wein 1999 H.P. Karr / Walter Wehner Geierfrühling 1994 Horst Eckert Bittere Delikatessen 1996 Monika Geier Wie könnt ihr schlafen 1999 Ulrich Ritzel Der Schatten des Schwans 1999 40位 8 ペトラ・エルカー Tod im Zollhaus 1997 Gabriele Keiser Die Mördergrube 1998 Friedrich Ani German Angst 2000 Jacques Berndorf Eifel-Müll 2000 Alfred Komarek Blumen für Polt 2000 45位 7 ペトラ・ハメスファール Der stille Herr Genardy 1993 イングリート・ノル Kalt ist der Abendhauch 1996 イングリート・ノル Röslein rot 1998 ヤーコプ・アルユーニ Kismet 2001 トーマス・グラヴィニチ Der Kameramörder 2001 Leo P. Ard / Reinhard Junge Das Ekel von Datteln 1988 Doris Gercke Kinderkorn 1991 Sabine Deitmer Dominante Damen 1994 Katrin Kremmler Blaubarts Handy 2001 Günter Krieger Das Haupt der Anna 2001 56位 6 アンネ・シャプレ Caruso sing nicht mehr 1998 カルーソーという悲劇 ペトラ・ハメスファール Die Sünderin 1999 記憶を埋める女 エーディト・クナイフル Allein in der Nacht 1999 Doris Gercke Ein Fall mit Liebe 1994 Susanne Mischke Mordskind 1996 Ulrich Ritzel Schwemmholz 2000 Monika Geier Neapel sehen 2001 Jörg Juretzka Der Willy ist weg 2001 64位 5 ヨーゼフ・ハスリンガー Opernball 1995 オペラ座毒ガス殺人事件 フランク・シェッツィング Lautlos 2000 沈黙への三日間 ベルンハルト・シュリンク Selbs Mord 2001 ゼルプの殺人 Dagmar Scharsich Die gefrorene Charlotte 1993 Jacques Berndorf Eifel-Filz 1995 Jacques Berndorf Eifel-Feuer 1996 Robert Hültner Die Godin 1997 注:ベルンハルト・シュリンクのゼルプ三部作のうち、第1作の『ゼルプの裁き』のみヴァルター・ポップとの共著 45位の作品が10作品あるので、その次の順位は「55位」のはずだが、「56位」となっている。仮に「55位」が正しいとすると、その下の順位も「64位」ではなく「63位」が正しいことになる。ただ、45位の作品が本当は11作品あるのに1つ見落とされて10作品しか示されていないという可能性もある。このページではとりあえず、元のサイトでの表示のとおり、「56位」、「64位」という順位表示にしておく。 第1位、第2位の作品を含め6作がランクインしているHorst Eckert(1959年生まれ)は、邦訳のある児童文学作家のヤーノシュ(Janosch、本名Horst Eckert、1931年生まれ)とは別人。 +作家別(33作家) 作家別(33作家) 最高位の高い順 Horst Eckert 6作 1位 Die Zwillingsfalle、2位 Ausgezählt、4位 Aufgeputscht、8位 Finstere Seelen、20位 Annas Erbe、34位 Bittere Delikatessen ヴォルフ・ハース 5作 3位『きたれ、甘き死よ』、4位 Silentium、18位 Der Knochenmann、20位 Wie die Tiere、28位 Auferstehung der Toten H.P. Karr / Walter Wehner 2作 6位 Rattensommer、34位 Geierfrühling イングリート・ノル 5作 7位『特技は殺人』、10位『女薬剤師』、25位 Die Häupter meiner Lieben、45位 Kalt ist der Abendhauch、45位 Röslein rot Andreas Izquierdo 4作 8位 Schlaflos in Dörresheim、13位 Der Saumord、28位 Jede Menge Seife、32位 Das Doppeldings Doris Gercke 3作 11位 Weinschröter, du mußt hängen、45位 Kinderkorn、56位 Ein Fall mit Liebe フランク・シェッツィング 2作 12位『黒のトイフェル』、64位『沈黙への三日間』 Jacques Berndorf 7作 14位 Eifel-Blues、20位 Eifel-Gold、20位 Eifel-Wasser、28位 Eifel-Schnee、40位 Eifel-Müll、64位 Eifel-Filz、64位 Eifel-Feuer Günter Krieger 2作 14位 Teufelswerk、45位 Das Haupt der Anna Reiner Sowa 1作 14位 Ein Bestatter fährt zur Hölle Patricia Vohwinkel 2作 14位 Atemlos Elchtod、18位 Zufällig Elchtod ベルンハルト・シュリンク 3作 20位『ゼルプの裁き』、32位『ゼルプの欺瞞』、64位『ゼルプの殺人』 ペトラ・ハメスファール 3作 25位 Der Puppengräber、45位 Der stille Herr Genardy、56位『記憶を埋める女』 Niklaus Schmid 1作 25位 Bienenfresser Alfred Komarek 2作 28位 Polt muss weinen、40位 Blumen für Polt アキフ・ピリンチ 1作 34位『猫たちの聖夜』 アンネ・シャプレ 2作 34位 Wasser zu Wein、56位『カルーソーという悲劇』 Monika Geier 2作 34位 Wie könnt ihr schlafen、56位 Neapel sehen Ulrich Ritzel 2作 34位 Der Schatten des Schwans、56位 Schwemmholz ペトラ・エルカー 1作 40位 Tod im Zollhaus Gabriele Keiser 1作 40位 Die Mördergrube Friedrich Ani 1作 40位 German Angst ヤーコプ・アルユーニ 1作 45位 Kismet (クラシック・ミステリ編にも1作) トーマス・グラヴィニチ 1作 45位 Der Kameramörder Leo P. Ard / Reinhard Junge 1作 45位 Das Ekel von Datteln Sabine Deitmer 1作 45位 Dominante Damen Katrin Kremmler 1作 45位 Blaubarts Handy エーディト・クナイフル 1作 56位 Allein in der Nacht Susanne Mischke 1作 56位 Mordskind Jörg Juretzka 1作 56位 Der Willy ist weg ヨーゼフ・ハスリンガー 1作 64位『オペラ座毒ガス殺人事件』 Dagmar Scharsich 1作 64位 Die gefrorene Charlotte Robert Hültner 1作 64位 Die Godin 作家別ランキング 順位 ポイント 作家 1位 169 Horst Eckert 2位 134 フリードリヒ・デュレンマット 3位 107 ヴォルフ・ハース 4位 84 Jacques Berndorf 5位 80 フリードリヒ・グラウザー 6位 76 イングリート・ノル 7位 61 Andreas Izquierdo 8位 48 Doris Gercke 9位 39 H.P. Karr / Walter Wehner 10位 37 ヤーコプ・アルユーニ 11位 36 Günter Krieger 12位 34 ペトラ・ハメスファール 13位 31 ベルンハルト・シュリンク 14位 29 Patricia Vohwinkel 15位 28 アンネ・シャプレ 16位 26 Leo P. Ard (R. JungeまたはM. Illnerと共著) 17位*注 26 Gisbert Haefs 18位 24 フランク・シェッツィング 19位 23 Jörg Fauser Alfred Komarek -キー(ホルスト・ボゼツキー) 注:正しくは16位?(16位の作家とポイントが同じ) 関連ページ ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト1北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 非英語圏ミステリ各種リスト2ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 ドイツシャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ドイツ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
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2013年6月18日 ドイツ語圏版の『東西ミステリーベスト100』、のようなもの。 姉妹ページ「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年)」もご覧ください。 「ドイツ・ミステリ大賞」(1985年~)を主催するミステリ愛好団体「ボーフム・ミステリ・アーカイブ」の調査による「ミステリ・オールタイムベスト119」(1990年)。ミステリ作家やミステリ評論家、ミステリファンが調査に協力しているが、参加者は37人とあまり多くない。(新版『東西ミステリーベスト100』は387人がアンケートに回答しているので、その10分の1の規模である) DEUTSCHER KRIMI PREIS - Die 119 besten Krimis aller Zeiten (ドイツ・ミステリ大賞公式サイト>ミステリ・オールタイムベスト119) ドイツ語部門と翻訳部門の区別はない。119作中、邦訳がないのは12作品。 なお、このオールタイムベストは1990年のものだが、この後ドイツのミステリ事情は大きく変化していく。1990年代初頭にスウェーデンのヘニング・マンケルのヴァランダー警部シリーズ(1991年~)が翻訳されてドイツの読書界を席捲し、その後北欧のミステリが続々と翻訳されるようになるのである。その結果、現在のドイツでは北欧ミステリが英米のミステリに匹敵する存在感を持っているのだという。また、その北欧ミステリの大量流入に刺激を受けて、ドイツの国産ミステリ市場も活性化していったそうだ。今同じようなオールタイムベストのアンケートを取ったら、北欧やドイツ(語圏)のミステリの占める割合がもっと大きくなるのではないだろうか。 (参照:ドイツでの北欧ミステリ人気については、マライ・メントラインさんのエッセイ「マライ•de•ミステリ2 「黒船」は極北の地から!」[2012年3月5日]が詳しい) 表の見方 作品タイトルの後ろの数字は、その作家の作品が何作ランクインしているか、またその中でその作品が何番目であるかを示している。たとえばレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』の後ろの「1/6」は、チャンドラーの作品が6作ランクインしており、その中で『長いお別れ』が一番高い順位であることを示す。 「英」イギリス、「米」アメリカ、「独」ドイツ、「ス」スイス、「仏」フランス、「伊」イタリア、「典」スウェーデン、「ノ」ノルウェー、「蘭」オランダ。 4種のオールタイムベストとの比較を付した。「旧×位」…旧版『東西ミステリーベスト100』(1985年) 「新×位」…新版『東西ミステリーベスト100』(2012年) 「英×位」…英国推理作家協会(CWA)によるベスト100(1990年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「CWAが選んだミステリベスト100」で見られる) 「米×位」…アメリカ探偵作家クラブ(MWA)によるベスト100(1995年)(「海外ミステリ総合データベース ミスダス」の「アメリカ探偵作家クラブが選んだミステリBEST100」で見られる) 第一席(第1位) 26ポイント 【米】ジェイムズ・M・ケイン 『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』(1/2) 旧56位 英30位 米14位 WENN DER POSTMANN ZWEIMAL KLINGELT 第二席(第2位) 25ポイント 【米】レイモンド・チャンドラー 『長いお別れ』(1/6) 旧3位 新6位 英15位 米13位 DER LANGE ABSCHIED 第三席(第3位) 24ポイント 【米】レイモンド・チャンドラー 『大いなる眠り』(2/6) 旧43位 英2位 米8位 DER TIEFE SCHLAF 【米】ダシール・ハメット 『マルタの鷹』(1/5) 旧19位 新36位 英10位 米2位 DER MALTESER FALKE 第四席(第5位) 18ポイント 【ス】フリードリヒ・グラウザー 『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件』(1/3)(シュトゥーダー刑事シリーズ) WACHTMEISTER STUDER 【英】エリック・アンブラー 『ディミトリオスの棺』(1/6) 旧71位 英24位 米17位 DIE MASKE DES DIMITRIOS 【米】ダシール・ハメット 『影なき男』(2/5) 米31位 DER DÜNNE MANN 第五席(第8位) 17ポイント 【英】ジョン・ル・カレ 『寒い国から帰ってきたスパイ』(1/4) 旧33位 英3位 米6位 DER SPION, DER AUS DER KÄLTE KAM 第六席(第9位) 16ポイント 【英】アーサー・コナン・ドイル 『バスカヴィル家の犬』(1/2) 旧45位 新47位 英32位 *注1 DER HUND DER BASKERVILLES 【米】ダシール・ハメット 『ガラスの鍵』(3/5) 旧88位 英31位 米88位 DER GLÄSERNE SCHLÜSSEL 第七席(第11位) 15ポイント 【英】ハドリー・チェイス 『ミス・ブランディッシの蘭』 KEINE ORCHIDEEN FÜR MISS BLANDISH 【米】レイモンド・チャンドラー 『さらば愛しき女よ』(3/6) 旧13位 新79位 英7位 米21位 LEBWOHL, MEIN LIEBLING 【米】ダシール・ハメット 『血の収穫』(赤い収穫)(4/5) 旧29位 新38位 英94位 米39位 ROTE ERNTE 第八席(第14位) 13ポイント 【ス】フリードリヒ・デュレンマット 『判事と死刑執行人』(裁判官と死刑執行人)(1/2) DER RICHTER UND SEIN HENKER 【米】パトリシア・ハイスミス 『太陽がいっぱい』(リプリー)(1/8) 英45位 米71位 DER TALENTIERTE MISTER RIPLEY 【米】エドガー・アラン・ポー 「モルグ街の殺人」*注2 旧36位 新34位 英23位 米3位 DIE MORDE IN DER RUE MORGUE 【米】ミッキー・スピレイン 『裁くのは俺だ』 米45位 ICH, DER RICHTER 第九席(第18位) 12ポイント 【英】ジョン・バカン 『三十九階段』 英20位 米22位 DIE NEUNUNDDREISSIG STUFEN 【英】ダン・キャヴァナー 『顔役を撃て』 DUFFY 【米】レイモンド・チャンドラー 『高い窓』(4/6) DAS HOHE FENSTER 第十席(第21位) 11ポイント 【独】Jörg Fauser (未訳) DER SCHNEEMANN 【ス】フリードリヒ・グラウザー 『狂気の王国』(シュトゥーダー刑事シリーズ)(2/3) MATTO REGIERT 【伊】ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』 新7位 英13位 米23位 DER NAME DER ROSE 【英】アガサ・クリスティー 『アクロイド殺し』(1/2) 旧8位 新5位 英5位 米12位 ALIBI 【英】レン・デイトン 『イプクレス・ファイル』(1/2) 英9位 米43位 IPCRESS - STRENG GEHEIM 【英】ブライアン・フリーマントル 『消されかけた男』 旧41位 CHARLIE MUFFIN - AGENTENPOKER 【米】レイモンド・チャンドラー 『湖中の女』(5/6) 英47位 米59位 DIE TOTE IM SEE 【米】チェスター・ハイムズ 『暑い日暑い夜』(1/3) BLIND, MIT EINER PISTOLE 【米】ロス・トーマス 『大博奕』(1/3) 米85位 UMWEG ZUR HÖLLE 第十一席(第30位) 10ポイント 【典】シューヴァル&ヴァールー 『テロリスト』(1/4) DIE TERRORISTEN 【英】エリック・アンブラー 『グリーン・サークル事件』(2/6) DER LEVANTINER 【英】E・C・ベントリー 『トレント最後の事件』 旧74位 英34位 米33位 TRENTS LETZTER FALL 【英】ドロシー・L・セイヤーズ 『学寮祭の夜』 英4位 米18位 AUFRUHR IN OXFORD 第十二席(第34位) 9ポイント 【伊】フルッテロ&ルチェンティーニ 『日曜日の女』(1/2) DIE SONNTAGSFRAU 【英】アーサー・コナン・ドイル 『緋色の研究』(2/2) 新96位 *注3 STUDIE IN SCHARLACHROT 【米】パトリシア・ハイスミス 『見知らぬ乗客』(2/8) 英38位 ALIBI FÜR ZWEI / ZWEI FREMDE IM ZUG 【米】ハリイ・ケメルマン 『金曜日ラビは寝坊した』 AM FREITAG SCHLIEF DER RABBI LANG 【米】ジム・トンプスン 『内なる殺人者』(おれの中の殺し屋)(1/3) 米49位 DER MÖRDER IN MIR 第十三席(第39位) 8ポイント 【典】シューヴァル&ヴァールー 『笑う警官』(2/4) 旧30位 新30位 米46位 ENDSTATION FÜR NEUN 【英】エリック・アンブラー 『シルマー家の遺産』(3-4/6) SCHIRMERS ERBSCHAFT 【英】エリック・アンブラー 『真昼の翳』(3-4/6) TOPKAPI 【英】ジョン・ル・カレ 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(2/4) 英33位 米30位 DAME KÖNIG AS SPION 【英】アースキン・チルダーズ 『砂洲の謎』 英92位 DAS RÄTSEL DER SANDBANK 【米】ジェイムズ・M・ケイン 『殺人保険』(2/2) 米34位 DEN HAIEN ZUM FRASS 【米】トルーマン・カポーティ 『冷血』 米54位 KALTBLÜTIG 【米】パトリシア・ハイスミス 『アメリカの友人』(3-4/8) RIPLEYS GAME 【米】パトリシア・ハイスミス 『愛しすぎた男』(3-4/8) DER SÜSSE WAHN 【米】チェスター・ハイムズ "Run Man Run"(未訳)(2/3) LAUF NIGGER LAUF 【米】エルモア・レナード 『グリッツ』 GLITZ 【米】グレゴリー・マクドナルド 『フレッチ 殺人方程式』 米29位 FLETCH 【米】マーガレット・ミラー 『狙った獣』 英75位 米79位 LIEBE MUTTER, ES GEHT MIR GUT 第十四席(第52位) 7ポイント 【独】Hans Werner Kettenbach (未訳)(1/2) MINNIE 【仏】ガストン・ルルー 『黄色い部屋の秘密』 旧16位 新28位 DAS GEHEIMNIS DES GELBEN ZIMMERS 【英】エリック・アンブラー 『ドクター・フリゴの決断』(5/6) DOKTOR FRIGO 【英】ウィルキー・コリンズ 『月長石』 旧51位 新67位 英8位 米7位 MONDDIAMANT 【英】グレアム・グリーン 『第三の男』(1-2/4) 英72位 米48位 DRITTE MANN 【英】グレアム・グリーン 『ハバナの男』(1-2/4) 米61位 UNSER MANN IN HAVANNA 【米】W・R・バーネット 『リトル・シーザー』 米75位 DER KLEINE CÄSAR 【米】ジョー・ゴアズ 『ハメット』 DASHIELL HAMMETTS LETZTER FALL 【米】ロス・トーマス 『女刑事の死』(2/3) SCHUTZWALL 【米】アンドリュー・ヴァクス 『フラッド』 KATA 【米】コーネル・ウールリッチ 『黒衣の花嫁』 DIE BRAUT TRUG SCHWARZ 第十五席(第63位) 6ポイント 【独】Michael Molsner (未訳)*注4 ROTE MESSE 【伊】フルッテロ&ルチェンティーニ "A che punto è la notte"(未訳)(2/2) WIE WEIT IST DIE NACHT 【典】シューヴァル&ヴァールー 『唾棄すべき男』(3-4/4) DAS EKEL AUS SÄFFLE 【典】シューヴァル&ヴァールー 『警官殺し』(3-4/4) DER POLIZISTENMÖRDER 【英】ジョン・ル・カレ 『スクールボーイ閣下』(3/4) EINE ART HELD 【英】アガサ・クリスティー 『そして誰もいなくなった』(2/2) 旧4位 新1位 英19位 米10位 ZEHN KLEINE NEGERLEIN 【英】エドマンド・クリスピン "The Glimpses of the Moon"(未訳) DER MOND BRICHT DURCH DIE WOLKEN 【英】マイクル・イネス 『ハムレット復讐せよ』 英68位 HAMLETS RACHE 【米】レイモンド・チャンドラー 『かわいい女』(リトル・シスター)(6/6) DIE KLEINE SCHWESTER 【米】ジェイムズ・エルロイ 『ブラック・ダリア』 新55位 DIE SCHWARZE DAHLIE 【米】ローレン・D・エスルマン "Motor City Blue"(未訳) DETROIT BLUES 【米】パトリシア・ハイスミス 『贋作』(5-6-7/8) RIPLEY UNDER GROUND 【米】パトリシア・ハイスミス 『水の墓碑銘』(5-6-7/8) TIEFE WASSER 【米】パトリシア・ハイスミス 『変身の恐怖』(5-6-7/8) DAS ZITTERN DES FÄLSCHERS 【米】チェスター・ハイムズ 『黒の殺人鬼』(3/3) HARLEM DREHT DURCH 【米】ロス・マクドナルド 『地中の男』(1/4) DER UNTERGRUNDMANN 【米】ジム・トンプスン 『ポップ1280』(2-3/3) 1280 SCHWARZE SEELEN 【米】ジム・トンプスン 『ゲッタウェイ』(2-3/3) GETAWAY 【米】ジョゼフ・ウォンボー 『ハリウッドの殺人』(1/2) DER HOLLYWOOD MORD 【米】チャールズ・ウィルフォード 『マイアミ・ブルース』(1/2) MIAMI BLUES 第十六席(第83位) 5ポイント 【独】ヤーコプ・アルユーニ 『異郷の闇』 HAPPY BIRTHDAY TÜRKE 【独】ピーケ・ビーアマン (未訳) POTSDAMER ABLEBEN 【独】Hans Werner Kettenbach (未訳)(2/2) GLATTEIS 【ス】フリードリヒ・デュレンマット 『嫌疑』(2/2) DER VERDACHT 【ス】フリードリヒ・グラウザー 『シナ人』(シュトゥーダー刑事シリーズ)(3/3) DER CHINESE 【仏】ボアロー&ナルスジャック 『死者の中から』(1-2/2) AUS DEM REICH DER TOTEN 【仏】ボアロー&ナルスジャック 『私のすべては一人の男』(1-2/2) MENSCH AUF RATEN 【仏】エミール・ガボリオ 『ルルージュ事件』 DIE AFFÄRE LEROUGE 【仏】モーリス・ルブラン 『怪盗紳士ルパン』 ARSENE LUPIN - DER GENTLEMAN GAUNER 【伊】レオナルド・シャーシャ 『真昼のふくろう』 DER TAG DER EULE 【ノ】Ingvar Ambjørnsen "Stalins øye"(未訳) STALINS AUGEN 【蘭】J・ヴァン・デ・ウェテリンク 英題"The Japanese Corpse"(未訳) TICKET NACH TOKIO 【英】エリック・アンブラー 『恐怖への旅』(6/6) DIE ANGST REIST MIT 【英】ジョン・ル・カレ 『スマイリーと仲間たち』(4/4) 米58位 SMILEYS LEUTE 【英】G・K・チェスタートン 『ブラウン神父の童心』*注5 旧24位 新8位 米57位 PATER BROWN UND DAS BLAUE KREUZ 【英】ジョゼフ・コンラッド 『密偵』 米86位 DER GEHEIMAGENT 【英】レン・デイトン 『ベルリン・ゲーム』(2/2) *注6 BRAHMS VIER 【英】イアン・フレミング 『007/カジノ・ロワイヤル』 CASINO ROYALE 【英】フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』 旧12位 新17位 英17位 米20位 DER SCHAKAL 【英】ニコラス・フリーリング 『アムステルダムの恋』 LIEBE IN AMSTERDAM 【英】グレアム・グリーン 『ブライトン・ロック』(3-4/4) 英46位 米69位 ABGRUND DES LEBENS 【英】グレアム・グリーン 『おとなしいアメリカ人』(3-4/4) DER STILLE AMERIKANER 【米】ラリー・バインハート 『見返りは大きい』 ZAHLTAG FÜR CASSELLA 【米】ジョン・エヴァンズ 『灰色の栄光』 DER GESCHMACK VON ASCHE 【米】ウィリアム・フォークナー 『騎士の陥穽』(駒さばき)*注7 DER SPRINGER GREIFT AN 【米】ダシール・ハメット 「シナ人の死」(5/5)*注8 FRACHT FÜR CHINA 【米】パトリシア・ハイスミス 『妻を殺したかった男』(8/8) DER STÜMPER 【米】リチャード・ホイト "The Manna Enzyme"(未訳) CASTROS COUP 【米】ロス・マクドナルド 『ブルー・ハンマー』(2-3-4/4) DER BLAUE HAMMER 【米】ロス・マクドナルド 『象牙色の嘲笑』(2-3-4/4) EIN GRINSEN AUS ELFENBEIN 【米】ロス・マクドナルド 『魔のプール』(2-3-4/4) UNTER WASSER STIRBT MAN NICHT 【米】サラ・パレツキー 『センチメンタル・シカゴ』 FROMME WÜNSCHE 【米】メアリ・ロバーツ・ラインハート 『螺旋階段』 米40位 DIE WENDELTREPPE 【米】レナード・シュレーダー 『ザ・ヤクザ』 YAKUZA 【米】ロス・トーマス 『五百万ドルの迷宮』(3/3) AM RAND DER WELT 【米】ジョゼフ・ウォンボー 『クワイヤボーイズ』(2/2) 米93位 DIE CHORKNABEN 【米】チャールズ・ウィルフォード 『部長刑事奮闘す』(2/2) BIS UNS DER TOD VERBINDET 注1,3:アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のベスト100では《シャーロック・ホームズ・シリーズ》が第1位。 注2:第八席(第14位)エドガー・アラン・ポー「DIE MORDE IN DER RUE MORGUE」…短編の「モルグ街の殺人」だと思うが、ひょっとしたらそれを表題作とする短編集のことかもしれない。 注4:第十五席(第63位)Michael Molsner(ミヒャエル・モスルナー)『ROTE MESSE』…未訳だが、水野光二「現代ドイツの推理小説について」(『明治大学人文科学研究所紀要』37号、1995年)に簡単なあらすじ紹介がある。「明治大学学術成果リポジトリ」からPDFで閲覧可能(リンク)。 注5:第十六席(第83位)G・K・チェスタートン「PATER BROWN UND DAS BLAUE KREUZ」…「青い十字架」だが、このタイトルで短編集『ブラウン神父の童心』が出たことがあるようなので、おそらくは短編集の方だろうと判断した。 注6:レン・デイトン『ベルリン・ゲーム』…英国推理作家協会のベスト100では『ベルリン・ゲーム』『メキシコ・セット』『ロンドン・マッチ』のスパイ小説三部作が第58位。 注7:第十六席(第83位)ウィリアム・フォークナー「DER SPRINGER GREIFT AN」…短編「騎士の陥穽」か、またはそれを表題作とする短編集『騎士の陥穽』。おそらくは短編集の方だろうと判断した。 注8:第十六席(第83位)ダシール・ハメット「FRACHT FÜR CHINA」…短編の「シナ人の死」。ただ、それを表題作とする短編集『シナ人の死』(「シナ人の死」「新任保安官」「チューリップ」収録)が出ているようなので、ひょっとしたらそちらのことかもしれない。 補足:ドイツ・ミステリ大賞公式サイトの「ミステリ・オールタイムベスト119」を見ると「119」のはずなのになぜか120タイトルが示されている。この謎は邦題を調べてみて解けた。第十二席(第34位)にパトリシア・ハイスミスの『ALIBI FÜR ZWEI』と『ZWEI FREMDE IM ZUG』の2作品がランクインしていることになっているのだが、これはどちらも『見知らぬ乗客』のことなのである。 ドイツ語圏からのランクイン(7人、11作品)スイスフリードリヒ・グラウザー(3作品) フリードリヒ・デュレンマット(2作品) ドイツJörg Fauser(イェルク・ファウザー)(1作品) … 1988年のグラウザー名誉賞受賞者 Hans Werner Kettenbach(ハンス・ヴェルナー・ケッテンバッハ)(2作品) … 2009年のグラウザー名誉賞受賞者 Michael Molsner(ミヒャエル・モルスナー)(1作品) … 1998年のグラウザー名誉賞受賞者 ヤーコプ・アルユーニ(1作品) ピーケ・ビーアマン(1作品) その他の非英語圏からのランクインフランスガストン・ルルー(1作品) ボアロー&ナルスジャック(2作品) エミール・ガボリオ(1作品) モーリス・ルブラン(1作品) イタリアウンベルト・エーコ(1作品) フルッテロ&ルチェンティーニ(2作品) レオナルド・シャーシャ(1作品) スウェーデンシューヴァル&ヴァールー(4作品) ノルウェーIngvar Ambjørnsen(イングヴァル・アンビョルンセン)(1作品) ※ドイツ在住のノルウェー人作家。作品はノルウェー語で書いている。 オランダヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク(1作品) ※オランダ語と英語で作品を発表した。 関連ページ ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 ドイツシャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ドイツ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
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原語 mystery 和訳 名詞 謎、不思議、疑問、疑惑、はてな、真相、真偽、真実、正体、実体、実態 漢字一字 謎、疑 やまとことば くしび(奇び) 備考欄 辞書 説明 廣辭林新訂版 (名) 神祕。不可思議。 新訂大言海 (無記載) 角川国語辞典新版 名 ①神秘。不思議。②怪奇小説。推理小説。 探偵 (たんてい)小説。③キリスト教の秘跡。 大英和辭典 〔名〕[一]神祕ナ事,不可思議ナモノ,神祕.[二]〔複〕【古ギリシャ・ローマ】密儀,祕密神事.[三]祕密.[四]祕密ニスルコト.[五]【神】①玄義〔ゲンギ〕.②祕蹟〔ヒセキ〕,機密〔キミツ〕(特ニ聖體〔セイタイ〕ノ).③〔複〕旣聖祭餑〔キセイサイボツ〕.[六]【宗】奧義〔オクギ〕.[七]謎.[八]鮭釣針.[九]白金・錫・銅ノ合金. 派生語 ミステリアス 同義等式 原語単位 mystery=謎 カタカナ語単位 ミステリー=謎 附箋:M ミ 英語
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『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) 『中国ミステリ史 第六章』(現代) 『読書案内』 参考文献 中国ミステリ I (江戸川乱歩とその周辺)東震太郎(1947)講演「中国の探偵小説界」(「第13回土曜会記録」『探偵作家クラブ会報』第2号、1947年7月) 東震太郎(1947)「中国の探偵小説」(『探偵作家クラブ会報』第2号、1947年7月) 柴田天馬(1947)講演「中国文学に現れた犯罪、探偵」(「第18回土曜会記録」『探偵作家クラブ会報』第7号、1947年12月) 江戸川乱歩(1949)「福爾摩斯(ホルムス)偵探案全集」(『探偵作家クラブ会報』第30号、1949年11月) 江戸川乱歩(1950)「中国十八世紀の長篇探偵小説」(『探偵作家クラブ会報』第33号、1950年2月) ファン・ヒューリック(1950)「中国の推理小説について」(『朝日評論』1950年6月号、朝日新聞社) - 実際の表記は「ヴァン・グーリク」 江戸川乱歩、ロバート・ファン・ヒューリックほか(1950)座談会「中国の探偵小説を語る」(『宝石』1950年9月号、pp.130-147)ロバート・ファン・ヒューリック『柳園の壺』(早川書房、2005年)巻末に、三分の一程度に縮められたものが収録されている。 『探偵作家クラブ会報』第37号(1950年6月)で「第47回土曜会記録」として座談会の要旨がまとめられている。 江戸川乱歩(1956)「香港の探偵雑誌」(『日本探偵作家クラブ会報』第110号、1956年7月) 中国ミステリ II (『ミステリマガジン』、20世紀末まで)TEN(1964)「香港偵探小説巡羅」(『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1964年2月号、p.25、「マガジン・パトロール」コーナー) ジェフリー・C・キンクリー(1986)「ポスト毛の中国探偵小説」(『ミステリマガジン』1986年3月号、pp.108-109) 西夜朗(1989)「香港で見つけた翻訳小説シリーズ」(『ミステリマガジン』1989年12月号、pp.106-107) 狩井善人(1991)「ありました。香港の名作ミステリ・シリーズ」(『ミステリマガジン』1991年5月号、pp.106-107) H・K(1999)「中国語圏のミステリ」(『ミステリマガジン』1999年3月号、p.48) 中国ミステリ III (公案小説の周辺)実吉達郎(1988)「4章 包孝粛・ホームズ・越前守 ―なぜ、中国に名探偵は生れなかったか」(実吉達郎『シャーロック・ホームズと金田一耕助』毎日新聞社、1988年8月、pp.89-118) 芦辺拓(1995)「重たい本をカバンに詰めて 一探偵作家の中国小説メモ」(『幻想文学』第44号、pp.110-115) 中国ミステリ IV (21世紀以降)李長声(リー チャンション)(入交みず 訳)(2002)「中国のミステリー事情 大衆文学への渇望」 (光文社『ジャーロ』7号(2002年春号))pp.273-277 井波律子(2003)『中国ミステリー探訪 ―千年の事件簿から』日本放送出版協会、2003年11月 ※第4回(2004年)本格ミステリ大賞 評論・研究部門候補作 池田智恵(2009)「発展途上の中国ミステリー」 (水天一色『アジア本格リーグ4 蝶の夢 乱神館記』講談社、2009年11月)pp.383-394 天蠍小豬(2009)「中国ミステリー事情」 (島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2010』南雲堂、2009年12月)pp.27-30 「黒蜘蛛クラブの挨拶」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2012』南雲堂、2011年12月、pp.226-228) - ジャーナリストの臧歆春が中国の最新ミステリについて寄稿 中国ミステリ V (『ミステリマガジン』、21世紀)「海外ベストセラー」コーナー、2008年6月号、2008年12月号、2009年6月号、2009年12月号、2010年6月号で中国amazonのミステリ売り上げランキングを紹介 松川良宏(2011)「東アジア推理小説の日本における受容史」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、pp.12-19) 阿井幸作(2011)「昨今の中国ミステリ事情について」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、pp.26-29) 阿井幸作(2012)「《青春》では言い尽くせない不良たちの学園ミステリ」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年3月号、p.237) - 王稼駿『明暗線』レビュー 中国ミステリ VI (外国語文献)曹正文(1998)『世界偵探小説史略』 第十五章 中国侦探小说概况「第一节 中国侦探小说的起源与发展」 「第二节 程小青的侦探小说」 「第三节 旧中国其他侦探小说家概述」 任翔(2002)「凭栏十里芰荷香(代序)」 (『20世纪中国侦探小说精选』(全4巻、2002年)の序文) 李卫国(2006)「公安法制小说研究之概述」 汪政(김택규 訳)(2006年ごろ?)「중국현대추리소설론(中國現代推理小説論)」 (韓国推理作家協会『계간 미스터리(季刊ミステリ)』2007年夏号) 老蔡、杜撰(2009)「百年华文推理简史」 (中国の推理作家・杜撰(ずさん)氏のブログに連載されたもの)老蔡、杜撰「引言」 老蔡「一、中国侦探小说的起源」 老蔡「二、程小青与霍桑(上)」、「二、程小青与霍桑(下)」 老蔡「三、孙了红和他的“反侦探小说”」 老蔡「四、民国时期的其他原创作品(上)」、「四、民国时期的其他原创作品(下)」 老蔡「五、民国时期的侦探杂志(上)」、「五、民国时期的侦探杂志(下)」 老蔡「六、新中国的反特小说」 老蔡「七、“文革”中的地下侦探小说」 老蔡「八、“文革”后的侦探小说创作浪潮(上)」、「八、“文革”后的侦探小说创作浪潮(中)」、「八、“文革”后的侦探小说创作浪潮(下)」 杜撰「九、网络推理小说的创作热潮」 杜撰「十、《岁月·推理》与现今华文推理」 中国における日本ミステリ『第六回松本清張研究奨励事業研究報告書 日本の探偵小説・推理小説と中国 ――その中国における受容と意味 共同研究』(北九州市立松本清張記念館、2006年1月)王成「中国における日本探偵・推理小説の受容とその意味」(pp.2-12) 林濤「中国における日本女性推理小説の翻訳と紹介」(pp.13-22) 王中忱「中国における日本の探偵・推理小説翻訳作品目録」(pp.45-106) 中国公案小説とその日本への影響江戸川乱歩(1951)「原始法医学書と探偵小説」(『新版 探偵小説の「謎」』現代教養文庫、1999年、pp.196-200/初出:『自警』1951年9月号(未確認)) 荘司格一(1991)「裁判を通して社会の実相を伝える稀覯本の数々」(『翻訳の世界』1991年7月号、p.66、[国別・地域別/未訳ミステリ紹介]中国) 北村薫「中国公案小説と日本最初の本格ミステリ」(『謎のギャラリー 名作博本館』新潮文庫、2002年、pp.51-76)※初出未確認 訳者あとがき類(中国ミステリ関連)張平(ジャンピン)『十面埋伏』(じゅうめんまいふく)(新風舎、2005年11月、pp.391-394) ジョー・シャーロン『上海の紅い死』(下巻)(田中昌太郎訳、早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫、2001年11月、pp.339-345) ダイアン・ウェイ・リャン『翡翠の眼』(羽地和世訳、ランダムハウス講談社、2008年6月、pp.309-311) 追加1岡本綺堂「怪奇探偵話」(赤膏薬 / 支那の探偵小説 / 怪奇一夕話) 水島爾保布「偽雷神(支那の探偵奇譚)」(『探偵文藝』1925年8月号) 橋本五郎「支那の探偵小説」(『探偵クラブ』1933年3月) 橋本五郎「支那偵探案「仙城奇案」」(『月刊探偵』1936年6月号) 橋本五郎「面白い話」(『真珠』1947年4月) 追加2無署名記事「中国の探偵小説出版」(『出版ニュース』1950年3月下旬号、p.7) 陳舜臣「ファン・チェン・ファン」(『日本推理作家協会会報』1979年7月号、367号、p.3) 鮎川哲也「ちょっとしたミステリー」(『日本推理作家協会会報』1981年1月号、385号、pp.3-4) - 香港の探偵雑誌にほんの少し言及 林久之「驚険小説在中国 現代中国のミステリー」(『EQ』1981年11月号、pp.161-168) 石沢英太郎「中国の読者からの手紙」(『日本推理作家協会会報』1981年12月号、396号、p.2) 石沢英太郎「中国の翻訳者からの手紙」(『日本推理作家協会会報』1982年1月号、397号、p.2) 中島河太郎「中国刊行の「日本短篇推理小説選」」(『日本推理作家協会会報』1982年9月号、405号、p.4) 井波律子「「中国ミステリー」の愉しみ」(『岩波講座 文学6 虚構の愉しみ』岩波書店、2003年12月、月報pp.1-3) ソ連ミステリ (主なもの。ソ連ミステリに関する日本語文献の一覧は「こちら」で示している)江戸川乱歩(1956)「探偵小説の世界的交歓 チェーホフの長篇探偵(?)小説」(『宝石』1956年10月号)pp.68-77 - ロマン・キムからの第一信の全文が転載されている(原卓也訳) 江戸川乱歩(1957a)「ソ連と中共の近況 ――ロマン・キム氏から第二信――」(『宝石』1957年1月号)pp.137-140 - ロマン・キムからの第二信の全文が転載されている(原卓也訳) 江戸川乱歩(1957b)「海外近事 ――アメリカ、ソ連、オランダ――」(『宝石』1957年8月号)pp.238-243 - ロマン・キムからの第三信の大部分が転載されている(木村浩訳) 袋一平(1957)「ソ連の探偵小説界近況」(『日本探偵作家クラブ会報』第120号、1957年7月) 飯田規和(1965)「ソ連の探偵小説」(『EQMM』1965年4月号)pp.70-72 飯田規和(1972)「ソ連の推理小説」(『世界ミステリ全集12』早川書房、1972年)月報 pp.3-4 その他ミステリ中島河太郎(1993)『日本推理小説史 第一巻』東京創元社、1993年4月「第六章 探偵実話とホームズの移入」(初出:『宝石』1962年6月号(未見)) 「第十八章 綺堂の捕物帳創始」(初出:『宝石』1963年4月号(未見)) 「第二十七章 乱歩出現の前夜」(初出:『宝石』1963年11月号(未見)) 郷原宏(2010)「シャーロック・ホームズの来日」(『物語日本推理小説史』講談社、2010年11月) 玉田誠(2009)「台湾の本格ミステリー事情」 (藍霄『アジア本格リーグ1 錯誤配置』講談社、2009年9月)pp.307-315 (台湾) 米津篤八(2009)「韓国ミステリー百年の現在」 (李垠『アジア本格リーグ3 美術館の鼠』講談社、2009年11月)pp.231-237 (韓国(朝鮮半島)) 부끄럼(bookgram)(2009)「셜록 홈스 시리즈 한국어 번역 연표(Sherlock Holmes series 韓國語 飜譯 年表)」 (韓国の国文学研究者(博士号取得)パク・チニョン(박진영)氏のブログの記事 宇戸清治(2009)「タイ・ミステリーの過去と現在」 (チャッタワーラック『アジア本格リーグ2 二つの時計の謎』講談社、2009年9月)pp.275-283 (タイ) 柏村彰夫(2010)「インドネシアの推理小説」 (S・マラ・Gd『アジア本格リーグ5 殺意の架け橋』講談社、2010年3月)pp.387-395 (マレーシア・インドネシア) 中国語圏SF武田雅哉、林久之(2001)『中国科学幻想文学館』(上下巻)大修館書店、2001年12月 Wikipediaにリンクを貼った箇所もあるが、情報源としては利用していない。 以下、未見 阿部泰記「中国近代における探偵小説の創作」(樋口進先生古稀記念論集刊行会編『中国現代文学論集』中国書店、1990年4月)
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2013年5月16日 『ミステリマガジン』2003年7月号(特集:フランス・ミステリの復権)に掲載された「フランス・ミステリ必読30冊」と、おまけのフランス・ミステリ・データいろいろ。 (フランスのミステリ賞受賞作のデータは「フランスのミステリ賞」に分割しました) Index フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 2000年以降に日本で出版された主なフランス・ミステリハヤカワ・ミステリ 創元推理文庫 森英俊編(編著)『世界ミステリ作家事典』で扱われているフランス語圏作家一覧本格派篇 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 『ミステリマガジン』2003年7月号で示されている順(原著出版年順)。 選者の記載なし。以下の各氏がレビューを書いている。(小木曽郷平、香川勇人、川出正樹、不来方優亜、杉江松恋、南波雅、羽取慶治、福井健太、古山裕樹、村上貴史、与儀明子) 1 813 モーリス・ルブラン 堀口大學 新潮文庫 813 1910 2 ルーフォック・オルメスの冒険 カミ 吉村正一郎 出帆社 Les Aventures de Loufock-Holmès 1926 3 ブロの二重の死 クロード・アヴリーヌ 三輪秀彦 創元推理文庫 La Double mort de Frédéric Belot 1932 4 サンタクロース殺人事件 ピエール・ヴェリー 村上光彦 晶文社 L Assassinat du père Noël 1934 5 殺人者は21番地に住む スタニスラス=アンドレ・ステーマン 三輪秀彦 創元推理文庫 L Assassin habite au 21 1939 6 影の顔 ボアロー=ナルスジャック 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 Les Visages de l ombre 1953 7 現金(げんなま)に手を出すな アルベール・シモナン 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ1249 Touchez pas au grisbi! 1953 8 可愛い悪魔 ジョルジュ・シムノン 秘田余四郎 ハヤカワ・ミステリ434 En cas de malheur 1956 9 穴 ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ1104 Le Trou 1957 10 贋作 *注1 ミッシェル・ルブラン 望月芳郎 創元推理文庫 Reproduction interdite 1958 11 日曜日は埋葬しない フレッド・カサック 中込純次 ハヤカワ・ミステリ643 On n enterre pas le dimanche 1958 フランス推理小説大賞 12 死体をどうぞ シャルル・エクスブライヤ 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 Avanti, la mùsica! 1961 13 泣くなメルフィー *注2 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 Cessez de pleurer, Melfy! 1961 14 悪魔の舗道 ユベール・モンテイエ 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ1088 Les Pavés du diable 1963 15 地下組織ナーダ ジャン=パトリック・マンシェット 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ1241 Nada 1972 16 病める巨犬(おおいぬ)たちの夜 A・D・G 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ1337 La Nuit des grands chiens malades 1972 17 冷凍少女 ミッシェル・ブリース *注3 矢野香代子 国書刊行会 La Cité des disparues 1976 18 寂しすぎるレディ ドミニック・ルーレ 長島良三 ハヤカワ・ミステリ1406 Le Crime d Antoine 1979 フランス推理小説大賞 19 グルーム ジャン・ヴォートラン 高野優 文春文庫 Groom 1980 20 ウサギ料理は殺しの味 ピエール・シニアック 藤田宜永 創元推理文庫 Femmes blafardes 1981 21 メリーゴーランドの誘惑 モーリス・ペリッセ 高野優 ハヤカワ・ミステリ1432 Périls en la demeure 1982 パリ警視庁賞 22 死が招く ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ1732 La mort vous invite 1988 23 散文売りの少女 ダニエル・ペナック 平岡敦 白水社 La Petite Marchande de prose 1989 24 災いの天使 パスカル・フォントノー 吉田良子 扶桑社ミステリー Confidences sur l escalier 1992 25 悪しき種子 ダニエル・チエリ 香川由利子 文春文庫 Mauvaise graine 1995 26 死者を起こせ フレッド・ヴァルガス 藤田真利子 創元推理文庫 Debout les morts 1995 ミステリ批評家賞 27 バカなヤツらは皆殺し ヴィルジニ・デパント 稲松三千野 原書房 Baise-moi 1995 28 森の死神 ブリジット・オベール 香川由利子 ハヤカワ・ミステリ文庫 La Mort des bois 1996 フランス推理小説大賞 29 クリムゾン・リバー ジャン=クリストフ・グランジェ 平岡敦 創元推理文庫 Les Rivières pourpres 1998 30 夜鳥(よどり) モーリス・ルヴェル 田中早苗 創元推理文庫 Les Oiseaux de nuit 注1:ミッシェル・ルブラン『贋作』 … 『不許複製』(1962年2月、創元推理文庫)として刊行され、のちに合本『贋作/モンタージュ写真』(1972年12月、創元推理文庫)収録の際に『贋作』に改題された。 注2:カトリーヌ・アルレー『泣くなメルフィー』 … 『泣くなメルフィー』(1964年12月、創元推理文庫)、のちに合本『黄金の檻/泣くなメルフィー』(1974年8月、創元推理文庫)。 注3:ミッシェル・ブリース … 正体はジェラール・ド・ヴィリエだという説もあるとか。 2000年以降に日本で出版された主なフランス・ミステリ ハヤカワ・ミステリ 1990年代にハヤカワ・ミステリ(ポケミス)で出版されたフランス語圏の作品はロジェ・ラブリュス『罪深き村の犯罪』(高野優訳、1991年8月)の1冊のみ。 著者 # タイトル 訳者 出版年月 備考 ポール・アルテ 1716 第四の扉 平岡敦 2002年5月 コニャック・ミステリ大賞 1732 死が招く 平岡敦 2003年6月 1759 赤い霧 平岡敦 2004年10月 フランス冒険小説大賞 1773 カーテンの陰の死 平岡敦 2005年7月 1790 赤髯王の呪い 平岡敦 2006年8月 1801 狂人の部屋 平岡敦 2007年6月 1815 七番目の仮説 平岡敦 2008年8月 1820 虎の首 平岡敦 2009年1月 1840 殺す手紙 平岡敦 2010年10月 オーギュスト・ル=ブルトン 1745 男の争い 野口雄司 2003年12月 ポケミス名画座 ジュール・グラッセ 1780 悪魔のヴァイオリン 野口雄司 2006年1月 パリ警視庁賞(2005年) クリステル・モーラン 1796 ヴェルサイユの影 野口雄司 2007年2月 パリ警視庁賞(2006年) フレデリック・モレイ 1813 第七の女 野口雄司 2008年6月 パリ警視庁賞(2007年) P・J・ランベール 1821 カタコンベの復讐者 野口雄司 2009年2月 パリ警視庁賞(2008年) カミ 1837 機械探偵クリク・ロボット 高野優 2010年6月 モーリス・ルブラン 1863 ルパン、最後の恋 平岡敦 2012年9月 創元推理文庫 1990年代には創元推理文庫でフランス語圏のミステリは1冊も出版されていない。 ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー 平岡敦 2001年1月 Mク11-1 コウノトリの道 平岡敦 2003年7月 Mク11-2 狼の帝国 高岡真 2005年12月 Mク11-3 フレッド・ヴァルガス 死者を起こせ 藤田真利子 2002年6月 Mウ12-1 フランス・ミステリ批評家賞、英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 青チョークの男 田中千春 2006年3月 Mウ12-2 英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 論理は右手に 藤田真利子 2008年4月 Mウ12-3 裏返しの男 田中千春 2012年1月 Mウ12-4 フランス・ミステリ批評家賞 彼の個人的な運命 藤田真利子 2012年8月 Mウ12-5 ジャン=ピエール・ノーグレット ハイド氏の奇妙な犯罪 三好郁朗 2003年10月 Mノ2-1 カトリーヌ・キュッセ ジェーンに起きたこと 長谷川沙織 2004年7月 Mキ4-1 アンドレア・H・ジャップ 殺人者の放物線 藤田真利子 2006年8月 Mシ10-1 ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 高橋啓 2007年2月 Mイ3-1 813協会賞 ジャック・ルーボー 麗しのオルタンス 高橋啓 2009年1月 Mル5-1 マルセル・F・ラントーム 騙し絵 平岡敦 2009年10月 Mラ6-1 自社刊行物の文庫化ジャン=ジャック・フィシュテル『私家版』(榊原晃三訳、2000年12月) - 東京創元社海外文学セレクション(1995年9月) セバスチアン・ジャプリゾ『長い日曜日』(田部武光訳、2005年3月) - 東京創元社海外文学セレクション(1994年10月) 他社刊行物の復刊モーリス・ルヴェル『夜鳥(よどり)』(田中早苗訳、2003年2月) - 1928年に春陽堂から出た『夜鳥』に短編1編と乱歩らによるエッセイを加えたもの ピエール・シニアック『ウサギ料理は殺しの味』(藤田宜永訳、2009年12月) - 中公文庫(1985年5月) 創元推理文庫既収録作品の新訳フレッド・カサック『殺人交叉点』(平岡敦訳、2000年9月) セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』(平岡敦訳、2012年2月) 新版ボワロ&ナルスジャック『技師は数字を愛しすぎた』(大久保和郎訳、1960年3月、2012年4月新版) ノエル・カレフ『死刑台のエレベーター』(宮崎嶺雄訳、1970年5月、2010年7月新版) 森英俊編(編著)『世界ミステリ作家事典』で扱われているフランス語圏作家一覧 本格派篇 森英俊編著『世界ミステリ作家事典 本格派篇』(国書刊行会、1998年) 7名(「ボアロー&ナルスジャック」を1名とカウント) ピエール・ヴェリイ エミール・ガボリオ スタニスラス=アンドレ・ステーマン(ベルギー) フランシス・ディドロ ボアロー&ナルスジャック イゴール・B・マスロフスキー ガストン・ルルー ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 森英俊編『世界ミステリ作家事典 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇』(国書刊行会、2003年) 16名 A・D・G カトリーヌ・アルレー ジャン・ヴォートラン シャルル・エクスブラヤ ブルジット・オベール フレッド・カサック ジョルジュ・シムノン(ベルギー) アルベール・シモナン セバスチアン・ジャプリゾ ジョゼ・ジョヴァンニ フレデリック・ダール ダニエル・ペナック レオ・マレ ジャン=パトリック・マンシェット ミシェル・ルブラン モーリス・ルブラン モーリス・ルブランの作家紹介は野村宏平氏、ほかの15名の作家の紹介は平岡敦氏。 ※ちなみに、『世界ミステリ作家事典』で扱われている非英語圏・非フランス語圏の作家は以下の2人(1人と1組) 本格派篇 - ベルンハルト・ボルゲ(ノルウェー) ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 - シューヴァル&ヴァールー(スウェーデン) (ほかに、本格派篇でオランダのロバート・ファン・フーリック(ヒューリック)、南アフリカのピーター・ゴドフリー、ドイツ出身のキャメロン・マケイブが扱われているが、3人とも英語で書く作家) 関連ページ フランスのミステリ賞 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況 ヨーロッパの推理小説 - ヨーロッパの推理小説に関する日本語文献の一覧 フランス語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
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2010年11月15日 イギリスの新聞『ガーディアン』に掲載された「キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10」(Catherine Sampson's top 10 Asian crime fiction、2007年8月27日)という記事を見つけたのでメモ。 キャサリン・サンプソンはイギリスの推理作家で、邦訳に『ついてないことだらけ』(2007年7月、新潮文庫)がある。 キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10 ※並び順は順位ではない。 1. Death of a Red Heroine by Qiu Xiaolong ※英語で執筆された作品 《紅英之死》 裘小龍 / 日本語訳 ジョー・シャーロン『上海の紅い死』(2001年、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2. Playing For Thrills by Wang Shuo ※中国語で執筆された作品 《玩的就是心跳》 王朔(おう さく/ワン シュオ) 3. Crime De Sang by He Jiahong ※中国語で執筆された作品 《瘋女》 何家弘(か かこう/ホー ジアホン) 4. Sacred Games by Vikram Chandra ※英語で執筆された作品 ヴィクラム・チャンドラ(英語版Wikipedia)はインド出身のミステリ作家。現在はアメリカとインドに交互に住んでいる。執筆に使用するのは英語。『カシミールから来た暗殺者』(2002年1月、角川文庫)の著者ヴィクラム・A・チャンドラとは別人である。 5. Jack the Lady Killer (1999) by H. R. F. Keating(H・R・F・キーティング) ※英語で執筆された作品 6. Out by Natsuo Kirino ※日本語で執筆された作品 『OUT』 桐野夏生 7. All She Was Worth by Miyuki Miyabe ※日本語で執筆された作品 『火車』 宮部みゆき 8. Inspector Imanishi Investigates by Seicho Matsumoto ※日本語で執筆された作品 『砂の器』 松本清張 9. Murder At Mount Fuji by Shizuko Natsuki ※日本語で執筆された作品 『Wの悲劇』 夏樹静子 10. The Quiet American by Graham Greene ※英語で執筆された作品 日本語訳:『おとなしいアメリカ人』グレアム・グリーン 「日本ミステリの海外刊行」に戻る